【きょうの人】 0716 役行者 飛鳥時代の呪術者
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■ 役行者 飛鳥時代の呪術者
えんのぎょうじゃ
役行者、別名「役小角(えん の おづぬ /おづの /おつの)
舒明天皇6年(634年)伝 - 大宝元年6月7日(701年7月16日)伝)
飛鳥時代の呪術者で、役優婆塞(えんのうばそく)、役小角(えん の おづぬ / おづの / おつの)という呼び名でも広く知られています。
姓は君、修験道の開祖とされています。
実在の人物ですが、伝えられる人物像は後世の伝説によるところが大きく、真の姿が見えない部分があります。
天河大弁財天社や大峯山龍泉寺など、多くの修験道の霊場に、役行者を開祖としていたり、修行の地としたという伝承があります。
役行者神変大菩薩(奈良・金峯山寺)
日本の正史『続日本紀』によると役行者は634年(舒明天皇6年)、御所市茅原で誕生しました。名は小角といい、幼少の頃より葛城山で修行するなど山林修行や苦行の末、金峯山上にて金剛蔵王大権現を感得され、修験道の基礎を開かれたと伝えられています。
やがて修行の高まりと共に、強固な精神力と、煩悩を克服した境地に達し、呪術家としての名声は天下に鳴り響りました。
699年(文武天皇3年)、韓国連広足(からくにのむらじひろたり)の謗言によって伊豆大島に流罪になり、701年(大宝元年)無罪がわかり、許されて都に戻られました。
同年6月7日68歳で、箕面の天上ヶ岳にて入寂されたと伝えられていますが、異説も多く、「昇天した」「母を鉄鉢にのせて海を渡って入唐した」などと多くの伝説が残されています。
その尊像の多くは、折伏した2匹の鬼(前鬼・後鬼)を従えた仙人風の姿で祀られています。
1100年忌にあたる1799年(寛政11年)に光格天皇より、神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)の諡号(しごう)が贈られました。
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