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【日本庭園を知って楽しむ】4-71 日本庭園の分類3 露地(茶庭)

2024-12-06 17:03:00 | 【カシャリ!一人旅】 日本庭園を知る

  【日本庭園を知って楽しむ】4-71 日本庭園の分類3 露地(茶庭)  

  若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

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 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

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■■4 三分類法による日本庭園の鑑賞法
 既述の通り、ここでは、日本庭園を自然風景式庭園、枯山水庭園、露地庭園という三分類を核にしてご紹介します。
 すでに紹介済みであった内容と重複することもありますが、その三分類をさらに細分化したり、切り口を変えたりして、初心者なりの鑑賞法をご紹介します。専門家の先生方には侮蔑されるかも知れませんが、私なりの分類法をご紹介して参ります。
 なお、本章でのご紹介は、コトバンク、Wikipediaや上述の宮元健次氏等々を参考にし、宮元健次氏の分類法をもとに、初心者が独断と偏見に基づいた内容です。また、当ブログですでに紹介した内容を繰り返し掲載することもあります。勝手ながら、正式な情報は、読者の皆さんのお考えに基づいてお探し下さると幸いです。

■4-71 日本庭園の分類3 露地(茶庭)

 日本庭園といいますと、大半の人が大名庭園などをイメージします。すなわち、広大な土地に、池泉があり、そこに橋や島などがある風景を想像するでしょう。そのため、日本庭園を回遊し、見て楽しむものと私など、初心者は思っていました。
 ところが、日本庭園と一口に言いましても、これらの概念とはかけ離れた庭園様式があるのです。それが、「茶庭(ちゃてい)」とか「露地(ろじ)」とも呼ばる庭園です。こじんまりとしていますので、私には、それが「日本庭園」であるという認識がありませんでした。

 宮元健次氏の定義によりますと、露地(茶庭)とは、茶の湯の席である茶室に至るまでに作られた、茶の湯に用いられる庭園の形式のことです。
 今日では、漢字で「露地」と表すことが多くなっていますが、江戸中期までは「路次」とか「路地」と記していたようです。
 千利休が詠んだ歌の中に、「露地はただ浮世の外の道なるに心の塵をなぞ散らすらむ」というものがあります。これは、露地は通路であるとともに、雑念を取り払って茶の湯の世界に誘うための場所と位置付けていると読み解くことができます。
 そのことから、露地は「わびさび(質素を第一とする思考)」が大切と考えられています。あくまでも自然体な庭を表現することが重要視されるため、人工的な造りを取り入れることはありません。露地に花などを用いず、豪華に造られない理由はここにあります。
 露地は、中門あるいは中潜(なかくぐり)を境として、外露地と内露地に分けられます。腰掛けや雪隠、手水場視野石灯籠、あるいは植栽などを変化に富んだ飛び石や延段(のべだん)でつなぎ、茶室へ導くための数々の演出が施されています。
 上述のような理由から、露地を飾る材料はシンプルであり、主に飛び石や石灯篭(いしどうろう)、蹲踞(つくばい)などが使用されます。

 茶の湯は、15世紀ごろ、禅僧の田村珠光(たむらじゅこう)によって考案されたと言われています。その弟子の武野紹鴎(たけのじょうおう)は、それを茶道という芸術のひとつの分野にまで発展させました。
 さらに、その弟子の千利休が、大阪堺の商人を中心として「わび」「さび」の言葉に代表される草庵茶室を完成させました。
 露地を理解するためには、千利休との関係見ることにより、露地が日本庭園の中でどのような位置付けにあるかを理解できると考えます。
 露地は、他の日本庭園のように、広大な土地を活用して風景を表すような豪華な造りではありません。露地と呼ばれるように、あくまでも茶室へ向かうための通路という表現からも、それを知ることができます。

(【Wikipedia】、宮元健次氏、重森完途氏・コトバンクを参照して作成)

■ 日本を代表する庭園        
      都道府県別    

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 ■ カシャリ! ひとり旅



ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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