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【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  現状に甘んじることなき不動産会社 3628-4c10

2024-12-10 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  現状に甘んじることなき不動産会社 3628-4c10  

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■   現状に甘んじることなき不動産会社 3628-4c10
 「不動産」「エステート」「地所」…。これらは不動産会社の名称によく 使われるワードだ。おもしろみはないが、わざわざ「ウチは不動産会社です」 と説明する必要はない。このほかにも「ハウス」「ホーム」「ルーム」といった ワードでも不動産らしさを出せる。こうした常識にあえて逆らい、不動産業らしからぬ社名を付けているのがS社(佐賀県佐賀市)である。 「現状の不動産会社にはなりたくない」(H代表取締役)との思いから 1996年の創業時に名付けたという。

 「S」は、古代ギリシャの政治家の名前である。貴族と平民との対立が激化するなか、債務の帳消しや民衆裁判の設置など平民寄りの改革を断行した「ソロンの改革」で知られる。社名にふさわしく、同社ではDXで改革を行った。業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」を導入し、取り扱い案件の進捗状況や顧客・ 不動産物件の情報などをリアルタイムで一覧できるようにした。

 これらの情報を見やすくするため、社員は縦長と横長のディスプレイを使用し、 パソコンと合わせて3つの画面を自席で閲覧できる。「まるでIT企業のような オフィスだ」と言われるそうで、社名だけでなく、社内環境も不動産業らしからぬ様子になっている。こうした取り組みが評価され、同社は2023年3月、 経済産業省のDXセレクション2023で優良事例に選定された。

 「現状の不動産会社にはなりたくない」として社名を付けたH氏には座右の銘がある。それは、松下幸之助ら多くの偉人に語り継がれてきた名言「現状維持は後退である」。世の中が刻々と変化するなか、旧態依然と変わらずにいると後れを取ってしまう、という意味だ。その言葉どおりH氏は、現状の2店舗 に加え、佐賀、福岡県内に15店舗を新たに開設する計画を抱いている。改革者の名を看板に掲げる同社は、現状に甘んじることなく、さらなる改革を進めて いく考えだ。

【 コメント 】
 「名は体を表す」とか「言霊」とか言われますので、社名の命名は重要です。このことから、前回も社名について触れました。
 一般的には、社名を見て、その会社がどの様な会社であるのかがわかる命名が良いといわれています。しかし、近年は、社名で、どの様な業種なのかが解らない企業名が多くなっています。
 S社は、歴史に詳しい人であれば、すぐにピンと来る社名です。たとえ、それが解らなくても、ちょっと、その気になって調べるとすぐに解ります。むしろ、そこに〃おくゆかさ〃のようなものを感じさえします。そこで、好感度が上がるのです。
 社名が意図するような業務体制も組んでいます。DXの視点から、あたかもICT企業であるかの社内環境で仕事が進められているといいます。まさに、名は体を表している企業です。
 単に名前を凝っているのではなく、名負けをしないやり方を実践しているところに、今後の成長を期待したいです。

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

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