【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 1月19日 【トンボの目】 関西街角文化論
平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
ちょっとした情報が、私達の智慧となることは多々あります。
その情報が知恵の源泉であることに気づかないで機会損失を起こしていることは、それ以上に多いのかもしれません。
■【トンボの目】 関西街角文化論 ~ 山本修先生回顧
故山本修先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。
日本経営士協会では、専務理事・関西支部長等を歴任され、その貢献度は多大です。その功績に敬意を表して、10年ほど前に、先生が当ブログに投稿してくださったコンテンツを再掲いたします。内容的に、当節にそぐわぬこともあるかもしれませんが、そこから何かを感じ取って下さると幸です。
◆ ~ においと街 ~
この頃は、「におい」に誘われて店に入るという機会も体験もかつてほどなくなった。今時、食欲をそそられるのは、駅の立ち食い蕎麦屋からもれ出るだしの香りや、食事どきにカレーやラーメン、中華料理をつくる厨房の排気口から噴出する「におい」くらいであろう。
少し前までは、大阪の近鉄電車鶴橋駅のホームでは、夕方になると焼き肉店から吐き出される煙と「におい」がたちこめた。その「におい」に辛抱たまらず、改札の外へ出て、そのままビールで焼肉という流れも良く聞いたし、自分でも体験したものである。
だがこの頃は排煙装置の性能が向上したせいか、「名物」の煙が印象に残らないこともある。駅周辺の焼肉店は、客寄せの「看板」を手放してしまったとも言える感じである。
■ におい消えた店先・近づく「無臭社会」
むかしは、家の近所の商店街や市場には、味噌を商う店や漬物を売る店が必ずあった。品物は桶に入っていたので店先はその「におい」で満たされていた。八百屋からは野菜の青臭い「におい」がしたし、魚屋の店先は魚臭いものと決まっていた。
しかし、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが増えるにつれ、完全密封の包装が標準となり、街から「におい」が失われていった。気が付くと、「味噌臭い」「魚臭い」「漬物臭い」と言うようなことばを使う場面も機会も無くなっていることに我ながら唖然とすることもある。
それぞれの文化に特有の調味料や食材への抵抗感を示す「ことば」は、以前は他の文化を受け入れない姿勢を表した。たとえば、「バタくさい」という表現がそうであり、乳製品が苦手ということは西欧人を好きになれないに通じていた。
けれどもグローバル化は、他の社会の食材や料理を身近なものにした。ニンニクをふんだんに使う料理をはじめ、アジア各地の食材や、スパイスにも慣れてきた。香草だけは勘弁してほしいと言う人はまだいるようであるが。 グローバル化によって、食や「におい」の多様性が認められたことは喜ばしいことである。 しかし、食べ物の「におい」なら許容されても、いったんそれが人体に入ると口臭や体臭の原因として忌避される。ニンニクの香ばしい「におい」はおいしさを予感させるのに、ニンニク臭がするオジサンはまちがいなく嫌われてしまう。
脱臭、消臭のための清涼剤が必需品となった。衣類や部屋に噴霧するスプレーも良く使われている。冷蔵庫やエアコンなど家電製品でも脱臭機能の無いものをみつけるこのほうが困難な昨今である。 電子メディアが作りだす「におい」のない世界。その無臭世界に、現実の社会の方が歩み寄っているような錯覚に陥る昨今であると感じるのは、筆者だけであろうか。
参考文献 産経新聞夕刊掲載
関西大学社会学部教授 永井良和著
■【今日は何の日】
当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。
■【経営コンサルタントの独り言】
その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
■ お宅の消火器は期限切れになっていませんか? 119
1月19日は「家庭消火器点検の日」です。
消火器は買うときは防火意識があっても、次第にそれが薄れ、いつしか期限切れを忘れてしまいがちですね。
わが家も早速確認しました。
ところで、消火器はどこでお買いになりますか?
訪問販売でお買いになる家庭が多いようです。
お店で購入しても、持ち帰るのが結構重くて大変なために、訪問販売は便利ですね。
ところが悪質業者が結構いるようです。
全国消防機器販売業協会が悪質業者対策をしていますが、あとを絶たないようです。
最近はネット購入する人も多いと思いますが、古い消火器をどうしていますでしょうか?
再利用する方法はないのでしょうか?
■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業
竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。
1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
商社の海外戦略に関わる人事案件なので、角菊貿易事業部長の推薦する三名を元に、準備は水面下で慎重に進められていました。その中に竹根の名前が含まれていることは、社員の誰もが思いもよりませんでした。
討議を重ねた結果、福田社長は、海外戦略にも関わる高度な人事の問題なので、専務と社長に一任してほしいと言って三者会談を終えることにしました。しかし、後日、角菊事業部長は、最終的に、自分が推薦した佐藤君ではなく、竹根に決まったと聞かされます。 一方で、角菊は、自分の意図とは異なる社長の結論に納得がいかないのですが、かといって、それをあからさまにすることはしませんでした。他方、竹根は角菊からの内示なしに、社内には竹根に白羽の矢が立っていることを知りました。
竹根に何の説明もなく、ニューヨーク駐在の人事発表が発表されました。海外経験のない竹根は戸惑うばかりで、どの様な準備をしたらよいのか途方に暮れていました。そのような時に、直接の上司である池永が再びアドバイスをしてくれ、準備を始めました。しかし、あっという間に出発の日が来たのです。
空港で家族や長池の見送りを受け、初めての飛行機に搭乗。シートに座っても落ち着きません。次々と出てくる機内食にも戸惑います。初めてのカルチャーショックを味わう竹根です。
雲と海だけの長いフライトの末、ようやく地上が見えてきました。サンフランシスコの上空から滑走路に向かうのです。着陸の不安、着地後の安堵、アメリカという新天地への期待などが入り混じっていました。
1.人選
2. 思いは叶うか
初代アメリカ駐在所長が決定 初代所長の決定に納得できず 竹根に白羽の矢
竹根の戸惑い 長池係長のアドバイス
<最新版> 毎週金曜日正午頃発信
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
本日は、明細リストからではなく、下記の総合URLよりご覧下さるようお願いします。
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