■■中小企業診断士と経営士の違い 【経営コンサルタント道場】
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中小企業診断士だけが経営コンサルタント資格ではない. |
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「経営コンサルタント資格=中小企業診断士」と思い込んでいる人が多いようです。しかし、中小企業診断士より10年も前に、当時の通産省や産業界の勧奨でできた「経営士」という、日本で最初に誕生した経営コンサルタント資格があるのです。
この資格付与をしているのが日本経営士協会です。終戦直後に経済的な復興を短期間に実現するために、当時の財界の有志の勧奨で日本計理協会(現公認会計士協会の前身)から分離独立して設立され、経営コンサルタントの育成に大きな役割を演じてきています。診断員(今日の中小企業診断士)育成の講習会を担当したりもしました。
この協会は民間団体ですが、一定の実務経験と試験に合格するという要件はつくものの、これらにパスすると「経営士」として正会員になることができます。経営士は、中小企業診断士よりも10年も以前にできた経営コンサルタント資格で、日本でもっとも歴史のある資格です。
すなわち、日本における代表的な経営コンサルタント資格は
経営士 中小企業診断士
といえます。
これから経営コンサルタントになろうという方や企業内コンサルタントを目指す方、まだ経営コンサルタントとして経験の浅い方等を対象としてセミナーを受講できたり、いろいろアドバイスを受けたりできる。
はじめから正会員になるのも一つの方法でしょうが、まず準会員になることをお勧めしています。準会員になると先輩の経験談を聞いたり、研究会に出席したりして経営コンサルタントとしての心得から具体的な実務までを「盗み取る」チャンスができます。
その後に、正会員である経営士や中小企業診断士としての経営コンサルタント資格取得の勉強を始めても遅くはないですし、むしろ入会すると関連した情報が入りやすく、それらを参考にすることもでき、的を射た勉強ができるでしょう。同じ目的を持つ仲間もいるので励みになります。
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■ 中小企業診断士と経営士の資格取得上の違い
中小企業診断士は、中小企業庁から委託を受けた中小企業診断協会様が実施する試験に合格することにより資格取得をすることができます。試験は、一次試験、二次試験、診断実務(三次試験)に、所定のレベル以上の成績を収めることが求められます。そのほかの中小企業大学校で学ぶなどの方法もあります。
経営士は、既述の通り日本経営士協会が認定団体としてあり、資格付与を行っています。一般的な「士業」団体と異なり、まずは同協会に入会し、所定の講習を受講しながら実力を付け、資格取得をしていくのが一般的な方法です。
それ以外に、中小企業診断士の中小企業大学校に相当する受講による資格取得という方法があります。この講座を受講し、所定の成績を収めると科目試験を免除され、書類審査と口頭試験だけで「経営士補」の資格取得ができます。中小企業診断士は、中小企業診断士資格一つですが、経営士の場合には、公認会計士などと同様に「士補」制度があります。アシスタント・コンサルタントの資格です。
一般会員として日本経営士協会に入会した人は、上述のように講習を受け、単位を取得して、所定の単位を取得できた時点で経営士補昇格受験資格が与えられます。所定の試験により経営士補の資格取得ができます。経営士も同様にして資格取得ができます。
中小企業診断士と同様に、受験による資格取得の方法もあります。毎年春に資格試験が実施されます。経営管理、財務会計、人事労務総務、営業・マーケティング、製造・開発・資材、経営情報、経営法務、コンサルティング技術という8科目に60%以上の得点が取れないと合格できません。合格率や過去問が公表されていませんので正確なところはわかりませんが、中小企業診断士よりはるかに難関と言われています。
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【経営コンサルタントの育成と資格付与】
since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会
日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
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