経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 10 手持ち商品売り込みへの取り組み

2024-09-27 12:03:00 | 【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 10 手持ち商品売り込みへの取り組み  

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。

◆5章 中小企業を育てる
 商社マンは、商品を輸出すれば良い、というのが、それまでの商社の生き方でした。はたしてそれで良いのか、疑問に纏われながらの竹根好助でした。その竹根が、何とか現状で仕事をしながら活路を見いだそうと考えていました。
 一方で、駐在員事務所としての重要業務のひとつアテンドでスケジュールが乱れることも多い、毎日でした。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆5-10 手持ち商品売り込みへの取り組み
 アテンド客として渡米していた、光学機器メーカーの北野原の一週間の予定は、フィラデルフィア、ワシントン、ボストンの大市場を慌ただしくまわって、北野原嵐はあっという間に過ぎ去った。
 北野原の帰国後も、竹根は仕事の一環として、顕微鏡ビジネスの市場調査を継続した。次第に、顕微鏡の業界についてわかってくると、顕微鏡市場に対する時間投入も増えて
きた。
 もっとも底辺は、顕微鏡セットといって、顕微鏡を使うためのピンセットのようなツールやスライド、カバーグラスなどという消耗品、見本スライド、等々、子どもが研究者気取りになれるようにセットにした商品である。クリスマス商戦の商品の一つである。
 その上は、小学校や中学校向けの顕微鏡である。すでにプラスチック筐体で安価な量産品が出回っていて、ケント光学の顕微鏡では価格的に太刀打ちできない。高校や大学の教養課程的な授業向けは、日本製が大半を占めている。ここは、価格競争の世界で、竹根はあまり乗り気ではない。ただし、ここには偏光顕微鏡など、特殊な顕微鏡は市場性があるとにらんだ。
 大学でも生物学とか医学の分野向けの顕微鏡は、本格的な研究に使うより価格が安く、品質はそこそこのものでも許されそうである。ケント光学が狙うのはこの市場がよいと考えている。ただし、この市場では日本のスバルに加え、日本を代表する二大顕微鏡メーカーの計三社がすでに市場の七〇%以上を占めている。日本の企業同士の価格競争も激しい。とりわけ、日本二大メーカーは品質はケント光学を大きく凌駕している。
 ケントには、この市場向けの顕微鏡がスペック的にも貧弱であり、現在のモデルは市場では旧式と見なされる直筒式である。すなわち、ケント顕微鏡には、この市場向けの商品はないと考えた方がよい。この結論をもとに、この市場向けの機種開発を提案するというレポートを竹根は出した。
  <続く>

■ バックナンバー
 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月26日 ◇発展し続ける企業が辿る“秘密” の道 ◇日光山常行堂・大猷院 三代家光の墓所

2024-09-27 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月26日 ◇発展し続ける企業が辿る“秘密” の道 ◇日光山常行堂・大猷院 三代家光の墓所 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

  私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 最近、何かと「カフェワーカー」が話題に上るようです。
 コーヒーショップが、職場代わり、自習室代わりとなっていて、回転率が落ち、経営が苦しくなっているところが多いと言います。中には、リーモート会議をする人もいるそうです。
 時間制限をしたり、PC電源コンセントをはずしたりと対策をしているようですが、あまり効果が上がっていないのが実状のようです。
 私も、外回りをしたあと、一息つきたいと思って、やった見つけたコーヒーショップに入ると満席状態ということが多々あります。昔は、「たきざわ」のように、商談の場所として利用することも多くありました。
 コーヒーマニアが集まる「名曲喫茶」を見かけることはほとんどなくなってしまいました。無口なマスターと軽く言葉を交わせる「喫茶店」でコーヒーを楽しんだことは、昔日の思い出となってしまいました。

 一日中、特別なスケジュールもなく、ゆったりとした時間を持てましたので、以前に撮りためた名所旧跡・寺社仏閣の写真を見る時間も取れました。

 日光山常行堂・大猷院

 日光と言いますと「東照宮」、東照宮と言いますと「眠り猫」というように相場が決まっているようです。

 日光山には、東照宮の他に、輪王寺や二荒山神社があり、この3つを総称して輪王寺というのだそうです。

 しかし、それ以外にも忘れてならないのが常行堂・法華堂や大猷院(たいゆういん)ではないでしょうか。

  常行堂は、平安時代嘉祥元年(848年)慈覚大師円仁によって創建され、比叡山延暦寺の「にない堂」に模して建立されました。

  現在の建物は、慶安2(1649)年に再建されたものです。純和様の宝形造りで、隣の法華堂が唐様式と対照的で、両建物は歩廊により接続されています。まさに延暦寺の西塔のにない堂と同じような作りとなっています。

大猷院霊廟
 国宝大猷院(たいゆういん)は、徳川三代将軍家光の霊廟で、本殿・相の間・拝殿は、承応2(1653)年に造営されました。

 江戸時代に修理がなされ、塗装仕上げに一部変更がありましたが、創建当時と他には形式などに変更はありません。大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿は、東照宮と同様に「権現造」様式ですので、拝殿と本殿の間を渡り廊下ではなく相の間でつないでいます。

 

 

 

詳しくは、サイトでどうぞ

日光山常行堂・法華堂・大猷院 

 

◆ 歴史公園「えさし藤原の郷」

 奥州藤原氏の居館を基調に平安時代を再現したテーマパークである、岩手県奥州市の歴史公園「えさし藤原の郷」の写真と映像を紹介しています。映像は23分で、下記URLよりご覧いただけます。

 ここは、奥州藤原氏の居館を、推定復元したもので、いくつかのテーマがあるために、私としては長編になりました。

     https://youtu.be/_-24YNwtMFc

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 発展し続ける企業が辿る“秘密” の道 926

「経営に王道はない」
 経営コンサルタントの私がこのようなことを申し上げますと「それでは経営コンサルタントなど要らないのではないですか」と言われ続けてきました。
「経営者は、あたり前のことがあたり前にできるようにすることが大切です」
「それでは、ますます経営コンサルタントなど不要ではないですか」とも言われて来ました。
 その上に、さらに「経営コンサルタントが要らない企業作りをします」と言いましたら、「経営コンサルタントの仕事がなくなってしまうではないですか」と反論されます。

 でも、これが、私の、経営コンサルタントとしての信条です。
 それをもとに、半世紀もの長きにわたって経営コンサルティング業に携わってこられました。
「経営コンサルタント不要の企業作り」をしても、クライアントはなくならないどころか、まだ、次々と顧問契約を希望して下さる企業はあるのです。

 昨今の世の中は、独りではやって行けない時代になってきています。
 経営コンサルタントも独りではやって行けない時代なのです。
 経営者も、「社長は孤独である」などとかっこ付けていてはダメです。
 外部ブレインを使っても、なかなか成長は難しい時代です。
 かといって、社長が孤独に、一人で経営をやっていては、石ころばかりの悪路に、さすがのベンツもくたびれてエンストを起こしてしまいます。
 ベンツから降りて、外部ブレインと二人三脚に切り替えてみてはどうでしょうか。
 その、泥臭いやり方に、はじめはベンツの乗り心地良さが懐かしく思えるかもしれません。
 でも、そのうちに、社員が加わってくれるようになり、次第に企業の前に平らな道が拓けてゆけます。

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。
 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでお話】 バックナンバー

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

>> もっと見る

■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【今日は何の日】  9月27日 ■ 女性ドライバーの日 ■ 道了尊大祭 大きなお椀で茶を飲む

2024-09-27 00:03:00 | 【今日は何の日09月】

 

  【今日は何の日】  9月27日 ■ 女性ドライバーの日 ■ 道了尊大祭 大きなお椀で茶を飲む

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。

   詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ 女性ドライバーの日

 9月27日は「女性ドライバーの日」です。

かつては「姫ドラ」などといわれて、女性ドライバーが嫌われていましたが、昨今では高齢者ドライバーやあおり運転が問題視されています。


 OCN週間スペシャルには、下記のように紹介されています。


 1917(大正6)年、栃木県の渡辺はまが警視庁の自動車試験に合格し日本ではじめての女性ドライバー1号となったことに由来。当時23歳だった渡辺はまはその年の1月に栃木から東京へ上京し自動車学校へ入学、4月に卒業してからは自動車商会で運転手見習いをしながら自動車試験に臨んだのだそうだ。その甲斐あって結果はみごと合格、試験官たちも驚くほどの運転技術だったという。

 以前は、女性ドライバーというと評判が悪かったのですが、最近はタクシーに乗ったときに女性の運転手さんにあうことはあまり珍しくなくなりました。テレビドラマの高島礼子さん扮する「流れ星のお銀」でおなじみのトラックの運転手にも女性が結構進出してきています。

 多くの世界で、男女の壁が次第になくなってきています。

 それがよい面もありますが、女性が女性らしさを失い、昔の男性のような大黒柱的な男性が少なくなってくるのも寂しいですね。

 *

■ 道了尊大祭 大きなお椀で茶を飲む

 正月・五月・九月は大祭の月にあり、27・28日の両日には、多くの参拝者が来山します。

 五月大祭では、古則にのっとった大きなお椀で、御点前を頂く「禅院茶礼(ぜんいんされい)」が行われます。

 九月大祭では「仏像を彫る教室」の作品展が催され、檀家など仏像彫刻に関心の集まる催し物です。

 開催日が平日となる日が多いですので、普段の参拝とはまたひと味違った日を過ごすことができるようです。

 ちなみに神奈川県南足柄にあります大雄山最乗寺は、曹洞宗に属し、御本尊は 釈迦牟尼仏、脇侍仏として文殊、普賢の両菩薩を奉安し、日夜国土安穏万民富楽を祈ると共に、真人打ち出の修行専門道場でもあります。

 開創以来600年の歴史をもつ関東の霊場として知られ、境内山林130町歩、老杉茂り霊気は満山に漲り、堂塔は30余棟に及ぶ大きなお寺さんです。

■ 【今日は何の日】その他

◇ 道了尊大祭
◇ 沼津桃陰寺開山忌

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