けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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カカトデ立ツ、腰痛ニヨシ

2007-08-17 08:24:12 | 東洋医学全般
朝、ハミガキの時や顔を洗うときに腰にきたことはありませんか?
あるいは大きくくしゃみやセキをしたときに、腰にびくうっと響いたことはありませんか?

ミュアウッズにいってきました のコラムでもお話をしているのですが、膝、腰、肩の凝りや痛みに効果的な歩き方は「すり足」です。
今回はこの「すり足」というか「安全な立ち方」についてお話します。「すり足」というよりむしろ「カカト立ち」と表現したほうが良いかもしれません。

多くの方はハミガキの時やお風呂場にいるときなどは、たぶん床がタイルか何かでできているせいか、足裏が冷たく感じるので、「つまさき立ち」になっています。つま先でちょっちょっと立って、膝は伸び気味で、腰が中途半端で安定していない状態です。
こういう状態でセキやくしゃみをすると、その振動がビシッと腰などに伝わって、ギクッとなったり、既に腰痛をお持ちの方はズウンと響くわけです。

そこで「カカト立ち」の登場です。まず洗面台の鏡の前に立ちましょう、そして顔を洗う姿勢になって見ましょう。このとき体重はたぶんつま先で支えていますね。はい、ここで膝を少し曲げて、腰を落としてカカトに体重を乗せましょう。このときつま先をあげる必要はありません、自然に床につけておきましょう。そうすると足全体が床についていて、体重的には「カカト立ち」になっています。
するとどうでしょう。 両手の位置が洗面のシンクよりぐっと手前になってしまいましたね。これでは両手で水をすくえないので、そのままの姿勢で足と体を洗面台に近づけます。
これが体重がカカト中心に乗っていて、膝が自然に曲がっていて(膝が抜けているといいます)、腰の位置が安定した姿勢です。
これでハミガキ、洗面時に腰をギクッとやってしまう可能性が大幅に減りました。
注意することは足裏は自然に全体が床についていて、体重はカカトに乗っていることです。カカトに集中するあまり、カカトより前の足先を中に浮かせるようにしてしまうと、膝が抜けなくなって、むしろ硬くなるので、力を抜いて床につけておきましょう。

この姿勢は大きくくしゃみやセキをするときにも大変有効です。体の強い振動が分散されるので腰への響きが少なくなって快適です。
さあ、洗面所にいきましょう!

日本伝統鍼灸漢方
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