けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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腰痛 温めるか冷やすか

2007-08-26 23:03:41 | 東洋医学全般
前回と前々回で腰痛に対するアプローチのお話をしてまいりました。
よくこの手の話題のときに、「腰痛は温めたほうがよいのですか、それとも冷やしたほうがよいのですか」と聞かれます。

私は多くの場合、「温度による自己治療はしないほうがよい。」と答えています。
たった今サッカーの試合か何かで腰を痛めたとかいうときは、からだじゅうが運動による熱を持っているし、患部もかなり熱を持っているので、1時間くらいは冷やしたほうがよいでしょう。

激しい運動のときではなくただ「ぎっくり腰」がおきたときなどは、温度による自己治療は何もしないで寝ていることです。

また、ときどき腰痛や膝の痛みで来院されている方で、なかなか治らない方がいらっしゃいました。もちろん私の腕が悪かったのかもと反省したものですが、よくよくお伺いしてみると「いいと思って全身浴や半身浴を毎日長時間続けていた」とのことでした。

「これはまずい」
ヒトの体は温めすぎると「冷やせ」という指令が出るし、またその逆も然りです。
多くの方はお風呂が気持ちいいので、たいてい温めすぎてしまいます。風呂上りは気持ちいいのですが、後で必ず悪くなります。

膝、腰、肘、手首や足首でもそうなのですが、お休みになるときにバスタオルなどでご自分の体温をくるんであげるくらいがちょうどよいのです。ご自分の体温が癒しになります。

Japanese Acupuncture and Herbs
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