胃内視鏡検査の導入や、胃ガンを起こすピロリ菌の除菌治療の普及などにより、胃内視鏡による治療が可能な早期胃ガンの発見が増えているようです。
あまりよく分からないのですが、この胃ガン手術の新しい術式が開発されたということを紹介します。
早期胃がんと診断されても、粘膜より深く浸潤している場合には、リンパ節転移の可能性があるためリンパ節郭清を伴う広範囲(3分の2以上)の胃切除が推奨されます。しかし広範囲の胃切除後には、体重減少や小胃症状、ダンピング症状や逆流症状などの胃切除後後遺症に悩まされることがしばしばあります。
従って、広範囲胃切除を受けた患者と、ほとんど後遺症のない胃内視鏡治療後の患者のQOLは差が極めて大きいといえます。胃切除後障害の程度は、おおむね切除範囲の大きさによりますが、切除部位にも影響され、噴門部切除では胃全摘に近くなります。
同じ術式であれば、開腹手術と腹腔鏡手術にによる切除後障害の程度に差はありません。胃全摘または3分の2以上の広範囲幽門側切除およびD2リンパ節郭清(胃に接しているリンパ節と少し離れたリンパ節を取り除く)が「定型手術」とされ、その他は「縮小手術」と分類されます。
縮小手術の難点は、リンパ節転移の状況が分からない場合、根治性が担保できないことです。この難点をカバーするのが、センチネルリンパ節理論による手術です。
センチネルリンパ節とは、ガンが最初に転移するリンパ節のことです。ガンのリンパ節転移は通常、ガンのある場所からリンパが流れる方向に生じます。そこで手術中に、胃内視鏡でガンの周りの4カ所に色素を注入し、染まったリンパ節(センチネルリンパ節)を摘出し、術中迅速病理診断します。色素が流れているリンパ流領域は完全に郭清します。
病理診断で転移がなければ、ガンを含む小範囲の胃を切除して手術を終了します。この様に手術をすれば、余分な胃切除とリンパ節郭清をせずに済むわけです。万が一、染色されたリンパ節以外に転移があっても、リンパ流領域内にあることがほとんどなので、根治性も保たれます。
もちろん、はっきりとリンパ節転移を認めた場合は定型手術に変更します。このセンチネル理論による縮小手術の術後のQOLは、定型手術より有意に良好であることが証明されています。現在この手術は10センチほど開腹して行っているようですが、これを腹腔鏡による手術の開発などが現在進められているようです。
このように胃ガンでも早期発見ができれば、術後の後遺症のない手術も可能になってきているようです。
あまりよく分からないのですが、この胃ガン手術の新しい術式が開発されたということを紹介します。
早期胃がんと診断されても、粘膜より深く浸潤している場合には、リンパ節転移の可能性があるためリンパ節郭清を伴う広範囲(3分の2以上)の胃切除が推奨されます。しかし広範囲の胃切除後には、体重減少や小胃症状、ダンピング症状や逆流症状などの胃切除後後遺症に悩まされることがしばしばあります。
従って、広範囲胃切除を受けた患者と、ほとんど後遺症のない胃内視鏡治療後の患者のQOLは差が極めて大きいといえます。胃切除後障害の程度は、おおむね切除範囲の大きさによりますが、切除部位にも影響され、噴門部切除では胃全摘に近くなります。
同じ術式であれば、開腹手術と腹腔鏡手術にによる切除後障害の程度に差はありません。胃全摘または3分の2以上の広範囲幽門側切除およびD2リンパ節郭清(胃に接しているリンパ節と少し離れたリンパ節を取り除く)が「定型手術」とされ、その他は「縮小手術」と分類されます。
縮小手術の難点は、リンパ節転移の状況が分からない場合、根治性が担保できないことです。この難点をカバーするのが、センチネルリンパ節理論による手術です。
センチネルリンパ節とは、ガンが最初に転移するリンパ節のことです。ガンのリンパ節転移は通常、ガンのある場所からリンパが流れる方向に生じます。そこで手術中に、胃内視鏡でガンの周りの4カ所に色素を注入し、染まったリンパ節(センチネルリンパ節)を摘出し、術中迅速病理診断します。色素が流れているリンパ流領域は完全に郭清します。
病理診断で転移がなければ、ガンを含む小範囲の胃を切除して手術を終了します。この様に手術をすれば、余分な胃切除とリンパ節郭清をせずに済むわけです。万が一、染色されたリンパ節以外に転移があっても、リンパ流領域内にあることがほとんどなので、根治性も保たれます。
もちろん、はっきりとリンパ節転移を認めた場合は定型手術に変更します。このセンチネル理論による縮小手術の術後のQOLは、定型手術より有意に良好であることが証明されています。現在この手術は10センチほど開腹して行っているようですが、これを腹腔鏡による手術の開発などが現在進められているようです。
このように胃ガンでも早期発見ができれば、術後の後遺症のない手術も可能になってきているようです。