ごっとさんのブログ

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肥満が病気を招くわけ

2018-03-24 10:44:54 | 健康・医療
肥満についてのやさしい解説記事がありましたので、私には全く関係ないのですが紹介します。

太るとメタボリックシンドロームになり、高血圧、糖尿病、脂質異常症などにかかりやすくなります。これらは生活習慣の乱れが原因だといわれていますが、痛みなどの不快感がないため、治療を疎かにしたり放置したりしてしまうことが多いようです。

しかし治療せずに放置すると、病気が進行し重症度が増してくると、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重篤な状態を引き起こしてしまうことは、よく知られている通りです。肥満がこういった病気を起こすメカニズムもよく知られていますが、ここで簡単に説明します。

太り始めは、脂肪が風船のように「外側」へ皮膚を伸ばすことで太っていきます。この頃の太り方は、内臓や血管などには圧迫を受けていませんので、各臓器はその機能維持しており、これを「単純肥満」と呼んでいるようです。

単純肥満の状態が続き、皮膚がこれ以上伸びないところまで太った後も、人間の体はさらに脂肪を体内のどこかへ溜め込もうとします。保管スペースが外側に確保できないので、体内にあるスペースのどこか、すなわち腹腔内に脂肪をためこもうとし、これが「内臓肥満」ということになります。健康診断で異常値が見つかり、病院での再検査を指導されるのがこの頃です。

内臓肥満になると、腹腔内の内臓や血管などのスペースを圧迫し始めます。脂肪で占領されてしまい、身動きが取れなくなった内臓や血管は、血液や必要な栄養素をうまく体全体に運ぶことができなくなってしまいます。さらに脂肪細胞に蓄積することができない分の栄養素は、血液中に残されてしまうこともあります。これが高血圧や糖尿病を引き起こす原因の一つといわれています。

このように血管内で身動きが取れなくなる栄養素は、血管の分岐点など流れにくい部位など一カ所にたまったり、血管壁を傷つけてしまい、修復のためにできたかさぶたなどから、動脈硬化が起こり血栓になります。これが心臓の血管を詰まらせると心筋梗塞になり脳が詰まると脳梗塞となるわけです。

この辺りはやや単純化して誇張しているような気もしますが、イメージとしてはわかりやすいようです。さらに動脈硬化が直接の原因ではないガンや認知症についても触れています。こういった病気は、太っている人の体は「慢性の腫れ」を起こしているためという説があります。

肥満が進むと血液検査でCRPという炎症を示す数値が上がってくるそうです。つまり肥満になると炎症性サイトカインが放出され、これが発がん物質を誘発したり、認知症の原因物質を作り出す手助けをするという研究もあるようです。

この解説はやや誇張しているところもありますが、肥満にならないような生活は必要なことと感じました。