ごっとさんのブログ

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熱中症対策と低ナトリウム血症

2018-08-23 10:26:52 | 健康・医療
非常に暑い今年の夏は、多くの人が熱中症を発症し、さまざまな注意喚起がなされています。

熱中症の予防として水分補給が重視されていますが、この方法を一歩間違えると全く別の疾患を患う恐れがあるようです。

今年の首都圏は、平年より22日も早く梅雨が明け、その後外気温が35℃以上を記録する「酷暑」が訪れる異常事態となっています。そのため急激な気温の変化に対応できず、熱中症に倒れる人が続出しました。

熱中症は高温多湿の環境下で起きる身体障害の総称ですが、急な環境の変化に身体がついていけずに発症する病です。人間の体は暑い日になると、皮膚からの放熱や発汗、息による蒸発で体温を調節します。

しかし急激に気温が上がった場合には、身体が暑さに対応できず、汗をかいて体温を下げることができず熱中症になってしまいます。熱中症対策の大切さは言うまでもありませんが、水分補給としてやみくもに「水だけを飲む」のは望ましくないようです。

水分の取り方を間違えると「低ナトリウム血症」という、全く別の疾患を発症してしまうリスクがあります。低ナトリウム血症の症状は、軽症の場合はめまいや脱力感、疲労感のみですが、症状が進行すると頭痛や悪心、嘔吐、意識の混濁のような傾眠傾向が出現します。

重症例では重い意識障害、性格変化、痙攣や昏睡を引き起こし、命の危険もあるようです。低ナトリウム血症は、熱中症だけでなく心不全、腎疾患など様々な要因で発症し、特に体温調節がしにくい高齢者や幼い子供は発症リスクが高くなっています。

この低ナトリウム血症を防ぐためには、当然塩分を含む飲み物や食べ物を選ぶのがポイントです。ですから日中暑い場所で作業する際には、塩分を含む経口補水液を500ml程度を目安に飲むと熱中症対策となるようです。麦茶やブレンド茶など、ノンカフェインでミネラルを含むお茶類も有効としています。

また手軽に塩分補給ができる食材として「塩昆布」が有効なようです。水と一緒に水筒に入れておけば手軽に水分と塩分を取ることができます。

私もいつも飲んでいるスポーツドリンクは、摂取量に注意が必要なようです。スポーツドリンクはナトリウムだけでなく、糖類を多く含んでいるので、大量に飲むと糖分の取りすぎにつながるとしています。

このように熱中症対策にはいろいろな注意事項があるようですが、現在は非常に多くの種類のペットボトルが売られていますので、適当に飲んでいてもそれほど問題になることはないと思われます。ちなみに私は外に出て暑く感じたときは、冷たい缶コーヒーを飲んでいます。