「白髪は老化の象徴」といわれるようですが、なぜ白髪になりそれは身体のどこの老化を象徴しているのでしょうか。
本来髪の毛に色はなく、髪の毛を作る毛包という組織の色素幹細胞が色素細胞を生み出し、その色素細胞がメラニン色素を作って髪の毛に供給することで髪は黒くなります。
白髪になるのは色素細胞の数が減ったり、消滅して色素を作れなくなるからといわれています。これは色素幹細胞が分裂しにくくなり、その主な原因が加齢です。若白髪のように遺伝的要素から色素幹細胞の寿命が早い人もいますが、紫外線や体内の酸化、精神的ストレスなども関係しています。
また毛包内の色素幹細胞を守るニッチといわれる微小環境が障害されたり、遺伝子の変異でも幹細胞が分裂しにくくなり、色素細胞が減少します。この色素細胞は髪の毛だけでなく体のあちこちにあって、一定のつながりを持っていると考えられています。
例えば皮膚、網膜の奥、内耳、髄膜など様々なところに存在しています。白髪は、こういった体のあちこちに存在する色素細胞の減少や機能低下を意味するのかということになります。この点に関してははっきり証明されているわけではないのですが、色素細胞の病気が身体全体の病気に関わる場合もあるようです。
原田病という病気は、突然両目に網膜剥離が生じて見えにくくなる病気ですが、目だけのものではなく同時に髄膜炎、難聴を生じ、その後に皮膚の白斑、白髪、脱毛などが生じます。この病気は色素細胞に対する自己免疫疾患だといわれており、原田病では色素細胞を標的として病気が起こることから、メラニン色素が多い組織に炎症が起きるといわれています。
原田病では目に症状が出てくる前に、風邪をひいたときのような頭痛やめまい、微熱、全身倦怠感などといった髄膜炎症状が見られ、やがて両目の充血かすみ、視力低下が現れます。発症後半年から数年後には皮膚の白斑、白髪が見られ、まつげや眉毛も白くなったりします。
また色素細胞は心臓にもあり、その異変は心房細動由来の不整脈発症などに影響するという報告もあります。色素細胞の変異マウスでは繁殖能力の低下を伴うことも多く、不妊につながっているのではないかという見方もあります。
これまで色素細胞の喪失の結果として表れる白髪は、単なる老化として片づけられてきましたが、今後の研究次第では病気の予兆ととらえられるかもしれません。
しかし私はもう髪の毛全体が白の強いグレーになっていますが、白髪のなり方は個人差も多く、病気の予兆である可能性はかなり低いと思われます。
本来髪の毛に色はなく、髪の毛を作る毛包という組織の色素幹細胞が色素細胞を生み出し、その色素細胞がメラニン色素を作って髪の毛に供給することで髪は黒くなります。
白髪になるのは色素細胞の数が減ったり、消滅して色素を作れなくなるからといわれています。これは色素幹細胞が分裂しにくくなり、その主な原因が加齢です。若白髪のように遺伝的要素から色素幹細胞の寿命が早い人もいますが、紫外線や体内の酸化、精神的ストレスなども関係しています。
また毛包内の色素幹細胞を守るニッチといわれる微小環境が障害されたり、遺伝子の変異でも幹細胞が分裂しにくくなり、色素細胞が減少します。この色素細胞は髪の毛だけでなく体のあちこちにあって、一定のつながりを持っていると考えられています。
例えば皮膚、網膜の奥、内耳、髄膜など様々なところに存在しています。白髪は、こういった体のあちこちに存在する色素細胞の減少や機能低下を意味するのかということになります。この点に関してははっきり証明されているわけではないのですが、色素細胞の病気が身体全体の病気に関わる場合もあるようです。
原田病という病気は、突然両目に網膜剥離が生じて見えにくくなる病気ですが、目だけのものではなく同時に髄膜炎、難聴を生じ、その後に皮膚の白斑、白髪、脱毛などが生じます。この病気は色素細胞に対する自己免疫疾患だといわれており、原田病では色素細胞を標的として病気が起こることから、メラニン色素が多い組織に炎症が起きるといわれています。
原田病では目に症状が出てくる前に、風邪をひいたときのような頭痛やめまい、微熱、全身倦怠感などといった髄膜炎症状が見られ、やがて両目の充血かすみ、視力低下が現れます。発症後半年から数年後には皮膚の白斑、白髪が見られ、まつげや眉毛も白くなったりします。
また色素細胞は心臓にもあり、その異変は心房細動由来の不整脈発症などに影響するという報告もあります。色素細胞の変異マウスでは繁殖能力の低下を伴うことも多く、不妊につながっているのではないかという見方もあります。
これまで色素細胞の喪失の結果として表れる白髪は、単なる老化として片づけられてきましたが、今後の研究次第では病気の予兆ととらえられるかもしれません。
しかし私はもう髪の毛全体が白の強いグレーになっていますが、白髪のなり方は個人差も多く、病気の予兆である可能性はかなり低いと思われます。