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連鎖没落の危機に瀕する大型宗教

2023-10-04 10:39:09 | 時事
統一教会の問題は、ついに文部科学省が解散命令を東京地方裁判所に請求する最終調整に入ったと報道されています。

若干変な言い方になりますが、安倍元首相を統一教会関係者と勘違いして殺害しなければ、統一教会もこれほど非難されることはなかったでしょう。元首相という要人殺害の検証が統一教会の徹底追及というおかしな方向に向いてしまったようです。

これが統一教会幹部ぐらいの殺害であれば、ここまで統一教会が非難されることは(話題に乗ることすら)なかったと思われますので、犯人の勘違いが予想外の方向に動き出したという事になります。

私は「葬式仏教」に入っているだけの、完全に無宗教ですのであまり興味はなかったのですが、当時のマスコミの取り上げ方は異常なほど徹底していたような気がします。たぶんどこの宗教でも信者から徹底的に金を搾り取るというのは、当たり前の活動ではないかと考えています。

若干統一教会がひどかったのかもしれませんが、解散命令を出すほどではないような気がします。たとえ解散しても、宗教法人は信者で成り立っていますので、あまり影響はなく続いていくような気がします。

むしろ宗教界全体にとっては大きな問題になりそうです。この解散命令については「信教の自由が脅かされる」「過剰反応だ」といった指摘もあるようです。

一方解散命令の発動に関わらず、巨大宗教の地盤沈下は続いています。多くの教団で信者数が下げ止まらず、政治力や経済力が縮小傾向にあるとしています。宗教団体を支持母体とする公明党と幸福実現党の比例票は減少傾向が続いています。

大規模宗教法人の1法人当りの収入も過去20年間で半分以下に減ったそうです。若年層の新規獲得はままならず、信者の減少→活動の鈍化→集金力の低下という「負の連鎖」が多くの教団の足元を揺るがしています。

私の叔母さん(亡くなっていますが)一家は創価学会信者でしたが、その娘3人のうち2人は脱退してしまったようです。こういった宗教2世以後へ世代交代が進み、人々の価値観が変わる中で旧来型の布教スタイルから抜け出せない巨大宗教の姿が浮かび上がるようです。

今回の統一教会の問題は、こういった宗教界全体に影響を与えることになりそうです。ここで解散命令がでれば一段落という事になるのかもしれませんが、現在の巨大宗教の問題(具体的には分かりませんが)は何も解決しそうにない気がします。


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