近年老化の中でも「老化細胞」に関する研究が進み、老化細胞の除去によって若さが保たれるという報告をこのブログでもいくつか紹介してきました。
しかし身体の老化を抑えたり、さまざまな病気が克服できたとしても、脳の老化は防ぐことはできないという説が出ています。
これまでに医学の進歩によって病気を克服し寿命を延ばしており、たとえば結核を克服したことにより日本人の平均寿命は20年ほど延びたとされています。現代医学は非常に進歩していますので、近い将来にはガンも完治することのできる病気となるかもしれません。
もしがんを克服出来たら、平均寿命は5年ほど延びる可能性があります。最近注目されたオプジーボも、その効果は限定的であることが分かった来ましたが、今後別のタイプの薬が開発され免疫の活性を上げる治療法が確立されれば、ガンが克服されることも考えられます。
iPS細胞に関する研究の進歩も期待されており、いわゆる再生医療として臓器を若返らせるようなことが可能となってきます。ただしiPS細胞研究は予想以上に進展が遅く、コストも膨大なことが課題かもしれません。
それでも動脈硬化のみられるところにこの細胞を生着させて再生したり、骨の細胞を再生して骨粗しょう症を治療可能となるかもしれません。
医学の進歩でガンや心疾患、脳血管疾患といった三大成人病をある程度克服し、さらに再生医療が進んだとしても、脳の老化を止めたり、脳を再生したりすることはできないという問題があります。
ヒトの身体は肝臓や腎臓、肌などもその細胞は分裂していて、時間と共に新しい細胞に入れ替わて行きます。しかし脳は原則的に新しい細胞を作らない臓器です。脳の神経細胞は細胞分裂をしないで、同じ細胞をずっと使い続けます。
また仮に脳に幹細胞を加え新しい脳細胞ができたとしても、それはこれまでのデータが書き込まれていない脳になってしまいます。新しい神経細胞にこれまでのデータを書き写す技術が必要になりますが、こういった技術は実現不可能といえるでしょう。
「学習」とみなしていることも、脳の中ではタンパク質が変性するなど、何らかの変化が起こっているはずですので、それを解明して再生した神経細胞に移行するというのは、まだ全くできていません。
アルツハイマー病の治療薬ですらなかなか臨床試験がうまくいかないのが現状です。結局医学の進歩が大きな病気を克服し、臓器を若返らせる(これもまだ先ですが)としても、結局ヒトは脳から老いていくことは避けられないことのようです。
何となく悲観的な結論になりましたが、病理解剖をすると85歳以上の脳はほとんどアルツハイマー型変性になっているという事実は、脳の老化を防ぐことはできないといえそうです。
しかし身体の老化を抑えたり、さまざまな病気が克服できたとしても、脳の老化は防ぐことはできないという説が出ています。
これまでに医学の進歩によって病気を克服し寿命を延ばしており、たとえば結核を克服したことにより日本人の平均寿命は20年ほど延びたとされています。現代医学は非常に進歩していますので、近い将来にはガンも完治することのできる病気となるかもしれません。
もしがんを克服出来たら、平均寿命は5年ほど延びる可能性があります。最近注目されたオプジーボも、その効果は限定的であることが分かった来ましたが、今後別のタイプの薬が開発され免疫の活性を上げる治療法が確立されれば、ガンが克服されることも考えられます。
iPS細胞に関する研究の進歩も期待されており、いわゆる再生医療として臓器を若返らせるようなことが可能となってきます。ただしiPS細胞研究は予想以上に進展が遅く、コストも膨大なことが課題かもしれません。
それでも動脈硬化のみられるところにこの細胞を生着させて再生したり、骨の細胞を再生して骨粗しょう症を治療可能となるかもしれません。
医学の進歩でガンや心疾患、脳血管疾患といった三大成人病をある程度克服し、さらに再生医療が進んだとしても、脳の老化を止めたり、脳を再生したりすることはできないという問題があります。
ヒトの身体は肝臓や腎臓、肌などもその細胞は分裂していて、時間と共に新しい細胞に入れ替わて行きます。しかし脳は原則的に新しい細胞を作らない臓器です。脳の神経細胞は細胞分裂をしないで、同じ細胞をずっと使い続けます。
また仮に脳に幹細胞を加え新しい脳細胞ができたとしても、それはこれまでのデータが書き込まれていない脳になってしまいます。新しい神経細胞にこれまでのデータを書き写す技術が必要になりますが、こういった技術は実現不可能といえるでしょう。
「学習」とみなしていることも、脳の中ではタンパク質が変性するなど、何らかの変化が起こっているはずですので、それを解明して再生した神経細胞に移行するというのは、まだ全くできていません。
アルツハイマー病の治療薬ですらなかなか臨床試験がうまくいかないのが現状です。結局医学の進歩が大きな病気を克服し、臓器を若返らせる(これもまだ先ですが)としても、結局ヒトは脳から老いていくことは避けられないことのようです。
何となく悲観的な結論になりましたが、病理解剖をすると85歳以上の脳はほとんどアルツハイマー型変性になっているという事実は、脳の老化を防ぐことはできないといえそうです。
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