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水が身体を出入りする量の計算式を開発

2023-02-27 09:47:29 | 自然
水は言うまでもなく体にとって必須で、私は冬でも氷水を準備して時々飲むようにしています。

この水が身体を日々出入りする量は、これまで科学的に明らかにされてはいませんでした。その量を推定する計算式を、医薬基盤健康栄養研究所などの国際研究グループが開発したと発表しました。

身体や環境のデータを基に、1日に失う水分量の目安を算出できるようです。ヒトの身体のおよそ半分は水でできており、一般的な成人男性で身体の53%、成人女性で45%、乳児では60%を占めるとされています。

この量を維持するため、飲んだり食事や呼吸をしたりして水分を取っています。ここでストックつまり身体に含まれる水分の量は分かっていますが、フローである1日の出入り量は正確に把握が難しい事でした。

研究グループは23か国の生後8日〜96歳の男女5604人を対象に、体の水分の量を求め出入りする量を推定することに挑みました。

普通の水素原子より中性子が1個多い安定同位体の「重水素」をわずかに含んだ水を飲んでもらい、体内に一時的に重水素が増えた後、数カ月以内に元の量に戻ります。

この微細な変化を正確にとらえる装置を使い、体の水分量を求められるほか増えた重水素の値が元に戻る速度を手掛かりに、水の出入りも算出できるようです。

その結果1日に身体を出入りする水分の量は、男性では20〜35歳、女性では30〜60歳が最も多く、それぞれの平均4.2リットル、3.3リットルであることが分かりました。成人では身体の全水分の10%、乳児では25%がわずか1日で失われていました。

水分を3日取らないと命の危険にさらされるという事が、今回の調査で科学的に裏付けられました。水の出入り量は脂肪を除いた体重や総エネルギー量、体を動かす程度と正の相関がありました。

体脂肪率との間には負の相関があったほか、平均気温や緯度との間にも関係性が見出されました。暑いところや赤道付近で出入り量が多いのは想像通りですが、極端に寒い場所や北極圏などでもやや多くなったとしています。

こうした結果を基に出入り量を推定する計算式を開発しました。性別や体重といった体格や、体を動かす程度などの生活様式、標高や気温などの生活環境との関係を総合的に解析して組み立てています。

ここに計算式が出ていましたが、非常の項目が多く複雑ですので省略しますが、平均気温や湿度などが分かればその人の身体から1日に失われる水分量が予測できるようです。

これから毎日どれくらい水を飲めば良いのかが分かりますが、20代の男性は4.2リットルの水を失いますが、体内でできる水や呼吸で入る水もあるので、取るべき量は3.6リットルで、その半分は食事で入るので飲むべき量は1日1.8リットルとなるようです。

ペットボトル1本分というと多いような気がしますが、通常はちょっと水やコーヒーなど飲むことによって自然と必要量は摂取できているのかもしれません。



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