ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

家の外猫の病気

2016-11-25 10:30:50 | 
私の家には餌だけやって、中に入れない外猫が何匹かいます。

野良猫といっても家で餌をやっていますので、実質的には飼い猫なのですが、普段は全く見かけないのですが、餌の時間になるとやってくる猫や、すっかり庭に住み着いて一日中庭にいる猫など様々です。

この庭に住み着いている猫のために、段ボールの中に発泡スチロールの箱を作り、冬用の寝床が作ってあります。ずいぶん前ですが、この寝床の中にタヌキが寝ていたことを、このブログにも書きました。

今はこの寝床の中で常に寝ているのは一匹だけとなっています。この猫はサンボンという名前がついていますが、7,8年前に近くの道路を後ろ足を引きずって歩いている猫をかみさんが見つけ、家で餌をやるようになったのが始まりです。

この時は獣医に連れて行ったりしませんでしたので、足がどうなっているのか分かりませんでしたが、割と早く普通に歩くようになりました。この猫は人に慣れていましたので、飼われていたのが捨てられたようですが、今ではすっかり庭が棲み家となっています。

サンボンはよく食べる猫で、かみさんもたっぷりエサを与えていましたので、7.5Kgの丸々太った猫になっています。それでももうかなりの歳になっているはずで、最近は寝床で丸まっていることが多いようです。

その何でも食べるサンボンの、食欲が落ちてきたとかみさんが言っていましたが、もう老衰の時期に入ったのだろうとあまり気にしていませんでした。ほとんど食べなくなって1週間目ぐらいに、このまま弱る前に一回獣医さんに見てもらうと言い出しました。私が見たところでは、まだ丸々と太っているし、あまり老衰の気配はない感じでしたので、近くの獣医さんに連れていきました。

獣医さんの診察でも熱もなく、触診などでも問題はなさそうでしたが、やや息が荒いということでX線を取ってみました。その結果なんと肺に水が溜まっていることが分かりました。このために呼吸が荒く食欲もなくなってしまったようです。

この日はちょっと用事があり、この胸水除去やその他の検査もしたいということで、そのまま入院させることにしました。次の日迎えに行って話を聞いたところ、たぶんコロナウイルスの感染だろうということで、現在このウイルス検査の結果待ちとなっています。この胸から抜いた水は、非常に粘度が高くかなりの量が出てきました。

このコロナウイルスというのは、普通にいるウイルスで、ほとんどの猫が一度は感染するようです。しかしそれほど毒性がなく、感染しても何の症状も出ないまま治ってしまうようです。しかし稀に突然変異で悪性化することがあり、腹水がたまったりサンボンのように胸水がたまったりするようです。

現在のサンボンは水がなくなったことで元気になり、食欲が出てきましたが、何しろウイルスですので治療法がなく対症療法をするだけですので、今後どういう展開になるのかやや心配しています。

ガン治療革命続 分子標的薬

2016-11-24 10:55:31 | 
先日NHKスペシャルで、タイトルのガン治療革命という番組を見て、非常に感激したという話を書きました。

30年ほど前の私が現役で有ったころから、ガン細胞の遺伝子が変異した部位を解析し、その変異に適した薬を使うのが、ガン治療の最も効果的な方法であると主張していたのです。というより当時は夢を語っていたのが、この番組で実現し始めたことが実感できたわけです。

この時治療に使うのが、分子標的薬といわれる薬です。この番組では医療費はさらっと流していましたが、多くは保険適用外となるため月に90万円程度を負担することになるようです。これではかみさんが怒るように、金持ちしかガンを治せないことになってしまいます。ここではこの高額の分子標的薬について書いてみます。

遺伝子というのは、いわばタンパク質の設計図といえます。遺伝子が変異することによって、普通と異なるタンパク質が生産され、それが細胞のガン化を進めているのであれば、このタンパク質の機能を止めてしまえばよいことになります。こういったタンパク質を特異的に認識して、その機能を止めるものは天然に存在し、免疫システムの一つである抗体ということになるわけです。

現在は多くの抗体医薬が開発され、分子標的薬の主流となっています。特定のタンパク質と結合するような抗体を設計し、作り出すことはできるのですが、問題はその製造法です。

抗体も小さなタンパク質ですが、化学合成で作ることはできず、動物細胞培養が必要となります。どんな細胞を使えば効率よく増殖させることができるかなど、いろいろ問題は多いようですが、現在はほとんどがマウスの細胞を使っているようです。

その細胞に人間の抗体の遺伝子を組み込むわけですが、元がマウスの細胞ですので、ヒト型抗体を作るまでにはかなり多くの壁を乗り越える必要があったようです。動物細胞は基本的にある程度増殖して、密度が高まると増殖が止まるという性質があります。現在はある程度の高密度培養が可能になったようですが、大量培養の効率はそれほど良くなってないようです。

つまりこの培養自身がかなりコストがかさむものです。また動物細胞中にはかなり大量の生きるために必要なタンパク質が存在し、その中に目的とする抗体タンパク質が混ざっているという結果になります。従って無数のタンパク質の中から、必要なものを取り出す分離精製が必須の工程となります。しかもタンパク質はすこしの熱がかかっても活性を失う性質がありますので、非常に微妙な条件が必要となり、ここでもかなりのコストがかかってしまいます。

こういったことが重なり、分子標的薬は非常に高価なものとなっているわけです。これをどう解決するのか、私見を次に続けます。

ガン治療革命 プレシジョンメディシン

2016-11-23 10:48:55 | 健康・医療
先日NHKスペシャルで、表題のガン治療革命という番組が放映されました。

興味があったのですが、この時間他の用事があったため録画しておきました。ところが昨夜もう再放送があり、これはゆっくり見ることができました。

冒頭大腸がんの男性が紹介されましたが、若いころ発症し、手術再発を繰り返し、もう手術不可能という診断を下された患者さんです。この人がプレシジョンメディシンのおかげで、元気に生活していました。

このプレシジョンという言葉は、正確なとか精密なという意味ですが、番組では「精密医療」と訳していました。これだけでは何のことかよくわかりませんが、簡単に言えばガンの遺伝子変異部位を特定し、その変異に合った薬を使って治療するという物です。冒頭の男性も大腸がんの薬ではなく、メラノーマの薬を処方され非常によく効いたようです。

すでにスクラムジャパンという、非常に大きなプロジェクトが始動しているようです。これはガンセンター東病院を中心とした、全国235の病院と15の製薬会社が参加しており、多くのガンの遺伝子解析が進んでいるようです。

私はこの番組を見て非常に感激しました。このようにガンの組織の遺伝子を解析して、遺伝子変異により分類することがガンの治療の最も効果的な方法であろうということは、もう30年も前ですが、私が現役のころから仲間と話し合っていたことです。

このブログでも何回も書きましたように、ガンというのは遺伝子変異による細胞の病気です。ですから一口に肺ガンといっても、変異部位が異なれば違った性質のガンとなり、抗ガン剤が聞いたり効かなかったりしてしまうわけです。しかし日本だけではないのですが、これは肺ガンの薬とか大腸ガンの薬というように、ガンの部位別に薬の開発はされてきました。そのためどんなに優れた抗ガン剤でも、有効率は30%程度しかありません。

これを克服するために、やっと部位別の肺ガン等という分類から、遺伝子変異の部位によるガンの分類という方向性が出てきたわけです。我々が30年まえから望んでいたといっても、当時は技術的に不可能でした。

一つは遺伝子解析技術の問題で、一つのガン細胞の遺伝子を解析するのに、当時は年単位の時間がかかり、費用も膨大なものとなっていました。ですから多くの患者さんのガン細胞の遺伝子解析自体無理なことだったのです。現在はこの番組では1か月程度で解析できるまで、技術が進歩したようです。

もう一つが遺伝子の変異部位が分かっても、それを治療する薬もありませんでした。それが分子標的薬といわれる、新しい薬が開発されてきました。長くなりましたので、分子標的薬については次回に続きます。

ツアーファイナル マレー優勝で決着

2016-11-22 10:34:41 | テニス
テニスのツアーファイナルについては、予選リーグで錦織がチリッチに敗れはしたが、2位で準決勝進出すことまで書きました。

もう一組は全勝のジョコビッチと2勝1敗のラオニッチが準決勝に進み、錦織はジョコビッチとの対戦となりました。ここまでの予選リーグでは2組が交互にやっていましたので、1日おきの試合となっていましたが、錦織は後からの組でしたので、チリッチとの試合の次の日が準決勝となり、やや体力を心配していました。それよりもここで連敗していますので、メンタルの面もしっかり回復したか不安要素となっていました。

ジョコビッチとの試合が始まると、特に動きが悪いわけではないのに、ショットが安定せず微妙に出たりネットにかかってしまいました。もともと錦織はエースがとれるほどのサーブは持っていないのですが、ことごとく返されストローク戦もジョコビッチに主導権を握られてしまいます。

1回ジョコビッチのサーブをブレークしたものの、自分のサービスゲームを一度もキープすることができず、1-6で取られてしまいました。確かにジョコビッチのショットは、軽く打っているようでも普通の選手より速い気がしますが、錦織はそれに全く対応できませんでした。結局2セットも1-6で取られてしまい、いいところのない完敗となりました。

錦織はこの大会1勝3敗とあまり芳しくない成績で、今年度の公式戦が終了しました。さて決勝戦はマレー対ジョコビッチになりました。マレーはこの大会前にNo1の座を勝ち取りましたが、2位ジョコビッチとの差はわずかで、この決勝で勝った方がNo1となるという戦いでした。

この大会は世界No1決定戦的な意味合いがありましたが、本当にNo1を決める決勝戦となりました。マレーは前日の準決勝で、ラオニッチに1セットを取られ、2,3セットは共にタイブレークという接戦を制して勝ち上がりましたが、3時間半を超える試合をしています。このマレーがしっかり回復しているかがカギと思っていましたが、マレーに疲労の色は見えませんでした。

この二人の戦いはいつも長いラリーになりますが、1位を死守しようというマレーの気力がやや勝っていたようです。若干調子の落ちているジョコビッチにややミスが多く、スコア以上の接戦でしたが、6-3,6-4でマレーが優勝しました。錦織が見習うことができないマレーの体力でした。

これで今年度の最終世界ランキングが決定しました。1位マレー、2位ジョコビッチ、ここでラオニッチが3位に浮上しました。4位ワウリンカ、5位錦織、6位チリッチと続きます。ナダル、フェデラーがケガで休んでいましたが、やはり錦織世代の3人が上がってきました。この休んでいた2人が復帰する来年が、本当に世代交代となったのかが問われる年となりそうです。

孫のバレーの発表会

2016-11-21 10:38:26 | その他
昨日隣の市に住んでいる下の息子の長女が、かなり前からバレーを習っているという話を聞いており、その発表会がありました。

先日合ったときに11月に発表会があるということで、日程や場所が決まったら教えてくれるよう頼んでありました。この息子一家はそれほど離れていないのですが、あまり会うことがありません。

一つには不思議なことですが、息子が猫アレルギーになってしまったのです。私の家では子供たちが小学生のころから猫を飼っており、当然ですが猫アレルギーなどは全くありませんでした。ところが大学を卒業して家を出てからしばらくすると、帰ってきたときにアレルギー症状が出るようになったのです。

これはかなりひどい症状で、15分ぐらいで色々なところに発疹が出始め、30分ぐらいで呼吸も苦しくなるという物です。家の外に出てしばらくすると納まるので、猫アレルギーと判明しました。それでも孫が小さいときは時々来ていたのですが、今小学4年になりましたが、孫にもやや症状が出るようになってしまい、私の家に入ることができなくなってしまったのです。

今回のバレーの発表会は、私はそれほど興味がなかったのですが、かみさんがやはり小さいころバレーを習っていたということもあり、ぜひ行きたいということで連絡をもらいました。

会場は隣の市にある幼稚園ということで、小さな会と思っていましたが、非常に大きな幼稚園でホールも200人ぐらい入る立派なものでした。昨日は早めに家を出て、小さな花束とお土産のケーキを買って会場に向かいました。

ホールの入り口で息子とその長男がいましたが、しばらくぶりの孫はまた背が伸びており、こういうのを見るのは嬉しいものです。

私たちは2階席ということで行ってみると、嫁さんの両親がもう見えていました。こういった関係者だけでほぼ満員になっているようです。

実際に始まってみると、皆おそろいの衣装で、髪をアップにしてお団子を作り、髪飾りをつけるという、これがバレーの基本のようですが、簡単なメークもしておりどれが家の孫なのか見分けるのに苦労しました。曲も生のピアノとフルートが入ったりとそれなりに凝った演出でした。

後から聞いたのですが、このバレースクールは小学生のみを対象としており、すべて小学生ですので素晴らしい演技というのはありませんが、皆一生懸命やっておりそれなりに微笑ましいものでした。最後にたぶんこのスクールの講師の先生方の演技があり、2時間ほどで終了しました。

普段孫との接触は少ないのですが、やはりじいさんとして孫の成長を見るのは嬉しいものです。