内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

目標を数値化すると途端に継続へのモチベーションが高まる単純な頭脳の私

2020-04-30 23:59:59 | 雑感

 三月十七日から始まった自宅待機令の直後の十日ほどは、なんの準備期間もなく始めなければならなかったオンライン授業の準備に追われたことと生活リズムの急な変化とによって日常生活のルーティンが乱され、運動不足に陥ってしまった。
 これではいけないと一日一時間のウォーキングを始めた。雨の日は休んだし、ときどきはサボったけれど、四月はまあまあコンスタントに歩いた。
 ただ、時間を決めて速歩で歩いていても、実際はどれくらいの運動量になるのかよくわからない。そこでスマートフォンで万歩計アプリを探したら、これがありすぎるくらいあって驚いた。私が知らなかっただけで、世間では多くの人がずっと前から使っていたということだ。機能にもあれこれヴァライティがあって、ネットで調べてもどれがいいかわからない。
 多機能でもどうせ使いこなせないからと一番シンプルなのにした。その名も「シンプル歩数計」、ただ一日の歩数が記録されるだけ。ここ十日ほど使っている。最初は精度がどの程度なのかわからなかったが、一週間の平均をとってみると、だいたい一時間で7200歩、つまり一秒間に二歩ということで、まあ目安ができただけでもいい。
 使いはじめて数日後に気づいて驚いたことは、この歩数計アプリを使い始める以前の記録も残っているのである。これはどういうことなのだろう。スマートフォン(iPhone 6 plus)自体が歩数を記録していたということなのだろうか。半信半疑で今年の元旦にまで遡って数値を見てみると、だいたい妥当な数値なのである。ただ、ときどきこれはありえない数値もあった。
 なんであれ長期間継続するには、それをわかりやすい数値目標に置き換えると継続しやすくなるのは一般的に言えることであろうし、私のような「数値目標マニア」には特にそれがあてはまる。毎日数値を出したいから歩かずにはいられなくなる。まんまと自分を唆すことに成功したわけである。
 普段使っている体重計(タニタではなくオムロン)は、体脂肪・BMI・基礎代謝量・各部位皮下脂肪などが計算できる。水泳を続けていた十年間、だいたい安定して「良好」あるいは「きわめて良好」な数値だった。それがやはり若干悪くなっているのもわかった。ただ、脚部の皮下脂肪が目立って少なくなっているのには少し驚いた。一月ほどではっきりとウォーキングの効果が現れたということで、これがまたモチベーションを高めるのである。
 要するに、私の頭脳は実に単純にできているということである。