内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

ライン川を越えてドイツのケールまで快適に走る。が、その後に地獄の試練が待ち受けていた。それでも私は再度立ち上がった。

2023-05-14 16:42:41 | 雑感

 今朝四時すぎに目覚めると、昨日ハーフマラソンの距離を走ったにもかかわらず、脚部に痛みどころか疲労感さえありません。これって、老化のせいでただ神経が麻痺しているっていうことでしょうか? それはともかく、昨夕、もし翌朝まで好調を維持することができているなら、ライン川を越えて対岸のドイツの街ケールまで行ってみようと思い決めていました。
 天気は晴れ。午前五時の気温十度。実行あるのみ。六時十分自宅発。ローテーションで毎日履き替えている十六足のジョギング・シューズの今日の「当番」は、HOKA ONE ONEの Clifton 8。クッション性が高く、ちょうどいいめぐり合わせ。
 あらかじめネットで調べておいた最短距離でライン川を目指す。ストラスブールとケールを結ぶ路面電車の鉄橋と並行している歩行者・自転車専用の橋を渡って仏独の国境であるライン川を越える。ライン川上で約7,5キロ走行。橋を渡りきり、ドイツ側のライン川沿いの遊歩道を歩行者・自転者専用の橋 Passerelle des Deux Rives まで六百メートルほど走り、この橋を渡ってフランスに戻る。ここまでは快適そのものでした。ところが……。
 以下、尾籠な話で恐縮です。橋を渡りきってフランスに戻ったところで、腹部にちょっと違和感を覚え始めたのですね。もっと率直に言うと、生理的現象が発生してしまったのです。さらに端的に言うと、トイレに行きたくなってしまったのです。ぶっちゃけ、便意をもよおしはじめてしまったのです。午前七時のことでした。
 これが我が祖国大和国の大都市であれば、公園などいたるところにある清潔な公衆トイレに駆け込めばよいわけですから、さしたる問題にもなりません。当地おフランスには、ヨーロッパの首都を謳う我が愛するストラスブールにも、残念ながら、そんな気の利いたものはほとんどありません。あっても使用に堪えないか、使用可能時間は昼間だけです。
 「なんでこうなるの」と、もって行き場のない怒りと迫りくる便意による冷や汗で、さっきまでの快適なジョギングは遠い過去の話となりました。解決策は一つしかありません。自宅まで最短距離で引き返すことです。しかし、さきほど申し上げましたように、最短で七キロ以上あるのです……。その平坦でありながら苦難に満ちた道程は、絶望との困難な戦い以外の何ものでもなかったと言っても過言ではありませんでした(さすがにこれは大げさか)。
 幸いなことに、天は我を見放さず、なんとか無事帰宅して用を済ませたわけですが、なんか面白くないわけです。今朝の出掛けの調子なら、距離にしてハーフマラソン超えは楽勝と言ってもいいくらいに調子がよかったわけですから。スマートウォッチを見ると、走行距離は十五キロあまり。
 決めました。あと七キロ走ると。で、自宅付近の走りなれた道を私なりにハイピッチで走り、本日の総走行距離を二十二キロといたしました。ザマアーミロってんだ(誰に向かって言ってるの?)。
 今回は生理現象という抗いがたい伏兵によって最後まで快適に走ることを妨げられてしまいましたが、後日必ずリベンジする(って、何の?)、と心に固く決めた、よく晴れた皐月の日曜日の午後でありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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