
思索的・哲学的になれる夜。
うかつにこたつで寝てしまい、起きてしまった夜。
布団に移動するが眠れない。
ヒーターの明かりだけを頼りに、暗闇で、中島義道の「哲学の教科書」を読み、日本酒の冷やを飲み、タバコを吸う。
ここで、かけたのが、ヴァージン・プリューンズの「Yeo」。
CD「...If I Die, I Die」に入っているボーナス曲。
2:09ほどの短い曲。
絶妙の不気味さ。
高校生の頃、つまりは1983か1984年頃、このレコードは聴いていたが、この曲自体は、2004年に知った。
シングルのB面で、CDに収まっているらしい。
そもそも、ヴァージン・プリューンズのシングルなどというものが、当時、国内発売なども無く、聴くすべもなかったが、この曲の不気味さゆえの、リアリティは凄い。
絶対に聴くべきである。
実に哲学的である。
「ItMakesMeWonder」というレッド・ツェッペリンのセリフの「It」。
ヴァージン・プリューンズというと視覚的な格好ばかりが見えてしまうが、実はやっぱり根が深いのだ。見てくれだけではない。FoolsMate系ではあるが。
今・ここに・自分が・いる ことの不自然さ・不思議さが、幼少から疑問のまま、40歳になってしまった。
そういった思索には、相棒になる曲である。
こういう、本来の「創造的」音楽が、もっと評価されてしかるべきだとは思います。