こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

1月23日 火曜日 写真日和 : 南千住を歩く。

2007-01-23 22:46:38 | 写真日和
今日も、茅場町の仕事場から、11:00ごろ外出。
つくばに向かう。

TXに乗り換えるために、南千住で降りる。

今日も、密かに通う中華屋「みとや」で昼食を独り摂る事にする。
誰もほとんどいない、11:30ごろの、南千住仲通り・・。



何にするか迷ったが、ためしに、今日は、600円の五目そばにした。



まさに「五目」。
色とりどりの野菜やら、かまぼこやら、たまごやら・・・
下町ながら、ちゃんと、モノを作っている礼儀正しいお店。

好い加減なカンバンや広告で誤魔化しているまずい食べ物屋しかないこの世。
人をだますことしか考えていない商売人だけのこの世。

その中でも、ひっそりと、こういう、お店があることがうれしい。
人のぬくもりが感じられる。

***

お店を出ると、昼頃だった。
天気は良く、青空だったので、仕事中というのに、カメラを取り出し、写真をとりながら、久々に「回向院」に行くことにする。



ここには、私が生まれる3年前の昭和38年に、身代金誘拐事件で殺された吉展ちゃんのための、お地蔵さんがある。
私は、三ノ輪生まれ<すぐそば>なので、幼い頃、この事件は記憶の深いところにある。



そして、この「回向院」のとなりには、「延命寺」。
ここには、このような大きな仏像がある。通称「首切り地蔵」。

私の生まれ育ったこの三ノ輪・南千住界隈には、小さい頃から、死の匂いが地面に埋まっている感じがしていた。
その直感は正しく、この南千住の駅の横は、かつて江戸時代、小塚原と呼ばれた処刑場だった。

未だ、この土地、南千住は、地下工事をするたびに、頭蓋骨がごろごろ出てくる。
ここは、いわば公開処刑場で、それは、「悪いことをするとこうなるんだよ」という見る人への、わざとしむけた措置であったと言われている。

処刑された者の首は、さらし首にされた。
その者たちへの鎮魂として、このお地蔵さんは建てられた。

見るたびに圧巻である。



近くには、死に添えた美しい花たち。



この世とあの世との接触した風景のように、お地蔵さんの後ろに回り、見やると、三ノ輪が彼方にある。
私が生まれ育った、いとおしい街、三ノ輪が。



幼い頃の自分に戻った気がした。

しかし、それもつかの間、
TXに乗ると、次第に、2007年の現実社会に、自分は戻っていった・・。

もうあの頃には、戻れないんだなあと思いながら・・・。
コメント (2)
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