
【ニュース】関西テレビ、『発掘!あるある大辞典II』騒動で謝罪番組を放送
1月7日(日)に放送された番組の内容で、架空のデータやウソの写真を使用するなどし、21日(日)の放送を休止した『発掘!あるある大辞典II』について同日夜、制作するフジテレビ系の関西テレビが、同番組が放送されるよる9時より5分間、謝罪番組を放送した。
冒頭で「今回の番組の放送内容に関して、ご説明とお詫び致します」とコメントした関西テレビ、毛利八郎アナウンサーは「事実と異なる内容を番組で放送しました。番組スタッフが、私的にデータを変えていました」と謝罪。
さらに、番組内で行った実験者とは関係の無い写真を使ったり、海外の専門家のコメントの日本語訳を改ざん、さらに出版物から無許可でグラフを使用していたことなど、大きく分けて5つの部分について、放送当時の映像を交えながら説明。最後には「放送局の信頼を裏切る行為。視聴者、関係者の皆様。誠に申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
なお、同番組は1社スポンサーのため、代替CMが放送できず謝罪番組の後には、公共CMと番組宣伝をオンエア。そのまま、『発掘!~』を制作している関西テレビと、フジテレビが共同制作している情報番組『スタ☆メン』を放送した。
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私にとっては、1980年に糸井重里大先生が「全てのものは、ぜぇ~んぶ、コピーなのだ。」と言った時から、既に、テレビメディアの自律性は死に向かって疾走し始めたと思っている。
映像という、現実との境目の見えないリアリティを持つメディアである「テレビ」は、とうに1980年代に、こういう議論は終わっており、既に「テレビ」は死んでいるというのに。
よって、今更こんな事件で騒ぐのもアホらしくなっている。
この世は、全て化かしあいに過ぎない。
2ちゃんねるを、蔑視する人は多いが、その「テレビ」が犯してきた犯罪常習者に対しての、拮抗する勢力を作った成果は認めるべきである。
但し、この世は、坂本龍一の「レプリカ」の如く、闇は、表に出れば、闇で無くなり、そして、それにたいする闇の拮抗勢力を作る。
その運動自体が、全体として、きちんと動いていれば良いのである。
しかし、日本のねっとりした社会は、その運動が、きちんと動いていない。
だから、所詮は、こういう事件も、みな1週間たてば忘れるし、きちんと処理されるなんてことはありえ無い。「電通」が、この日本社会を支配しているのだから。
そもそも、「きちんと」とは、何なのかも既に不明だし。
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私は、この資本主義世界の外側に立って、ヒトからアウトサイダーと呼ばれながらも、そういう化かしあいを、芝居でも眺めるみたいに、傍観している人で生きていきたい。