こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年2月1日 水曜日 20120201 - ヤズー「Too Pieces」'82 -

2012-02-01 21:01:17 | 音楽帳

極道右翼というか・・・アウシュビッツというか・・・(MZ師が他人に紹介するときには「まあ、カンタンにいうと戸塚ヨットスクールを想像すれば近いですよ」と言っているらしいが)、そんな男子校でボロボロだった日々に、音楽に恋して、夜な夜な救いを求めて身を寄せた音楽。
そのうちの1つがヤズーのデビューLPだった。
そんな個人的思い入れがあるために、ヤズーを取り出すことを今まで避けてきた。

デペッシュ・モードのデビューLP「スピーク&スペル」の後、脱退したヴィンツ・クラークは、ソウルフルな歌を歌うアリソン・モエットとユニットを作る。
それがヤズーだった。

1982年のヤズーのデビューLP「アップステアズ・アット・エリックス」。
そこには宝石のように、安易に触れたらキズ付いてしまうかのような、珠玉の曲がたくさん収められている。
エレクトロニクスにソウルを絡み合わせるという手法も斬新だったが、それだけのことでは無くて、曲自身がワンダフル!だったことが、このアルバムを新鮮で色あせないものにしていた。
エレクトロニクス音楽の黄金時代を代表する1枚。

ココロが痛むときに、ヤズーはじんわりと染み入ってくる。
ボク個人が好きな曲もたくさんあるが、今日は、優しさに満ちた響きを持つ「Too Pieces」を推薦したい。

■Yazoo 「Too Pieces」■


ヤズーは2枚目のアルバム「ユー&ミー・ボス」発表前に、他でヤズーという名のミュージシャンが居ることから、YAZと改名させられた。
輸入盤はYAZ、でも、国内盤はYAZOOでの表記を継続した。
この「ユー&ミー・ボス」は1983年。
たった1年しか違わないというのに、この2枚目には、ボクは凡庸さを覚えた。
ヤズーならではの魅力が、このアルバムにはなかった。
いかに80年代前半の音楽世界の流れが早かったかが分かる。
ヤズーはこの2枚のアルバムを出した後、自然消滅した。

それでも。
当時の多くのイギリスのミュージシャンは、アメリカと違って、リアルな今をごまかしてカネのために生きることはしなかった。
またたく瞬間の輝きを求めて、惜しみなく・その時点その時点に、全てをささげていた。
このデビューLPにおいてのヤズーの輝きは、今でも自分の中で恋しくまたたいている。
コメント
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