今日のドラマ「カーネーション」では、このドラマ特有の活力ややりとりの面白さが若干戻った。
しかし、どうやら今後は時代が進み三人娘同士のバチバチと天狗に至る道がしばらく続き、糸子さんの存在はやはり中心から外れていくようである。
時代は塗り替えられるものだから、過去偉大で輝いた人も、時代が移り変わるに従い、その存在の偉大さは隅に追いやられていくのだろうが。
最初に、時代を駆け抜けた糸子の物語として始まったはずの軌道。
「今は回遊している過程ですよ」というかもしれないが、今までの流れからのズレには違和感を覚える。
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ヴォルテージがバリバリ上がっていって、最高の状態で2011年の最後の放送を終えた後に、12月31日にNHKで朝やった「カーネーション」裏舞台の特番を見た旅館・朝陽館の幸福感。
朝から、撮った写真をめくりながら、いとおしくその瞬間を見ていた。
365日。やっぱり朝起きたら、どこにいてもお茶に限る。
外は快晴。雲一つない。
トイレに行くのに廊下に出て、朝陽館の庭を眺める。静かな朝。
部屋にある小さなテレビで「カーネーション」特番を見る。
「画撮」を続ける自分に、MZ師は「やめれえ」と言うが、撮り続ける。
味のある朝陽館の内部。
番組を見てから朝風呂に行く。
勢ぞろい。朝風呂に誰も居ないのがラッキーだった。
ロビーは、すでに元旦を迎える準備がされていた。前夜にはなかった飾り餅。
出発。
朝陽館を出て、大晦日の歩き旅に再び出た。
東京ドームが路地から見える道。幸福なる12月31日の朝。
忘れられない時。