イギリスBBCで制作されたブライアン・イーノのドキュメントを見ることができた。
2011年のものらしい。
教授が、細野さんが、大竹さんが恋こがれたように・・・
ぼくもイーノのやることなすことに関心を寄せ、あこがれてきた。見ているうち、まるで家族みたいにしみじみしてしまう。
イーノのふだんのシーンは今までいろんな映像で見てきたが、このドキュメントにもたくさんの宝物が埋まっている。
うれしかったのは、大竹さんの文章でしか知りえなかったイーノのアイデアノート(日記帳?)の実物を見れたこと。
どんな風に書いたり扱ったりしているのか?
なるほど、そうなんだ。
動画を止めては少し戻り・・・何回も繰り返し見た。
一緒に暮らす黒ねこさんが、創作活動するイーノの横をときおり横切っていく。優雅に。
お互い関係ないかのように自由にしているが、一緒にいる。その距離感。
このドキュメント番組に、発見はいくらでもある。
考えてみれば、イーノはいつもユーモアを忘れず、冒険者の好奇心に満ちた顔つきをしている。
生き生きと楽しそうで明るい。
1982年に立川直樹さんがインタビューしたときのラジオテープでも、話すさまは子供のように豊かで無理がなかった。
先日亡くなってしまったボウイも、そしてこのイーノも根は明るいのである。
よくよく振り返れば、音楽に救いようのない暗さなど無い。
例えば、(絶大なシンパシーを覚える)Dシルヴィアンが背負わざるを得なかった暗さは、イーノにはない。
「ヒーローズ」や「ロウ」には確かにヨーロッパ的な暗さはあるけど、2人の天才が音楽に熱中した結果と思うと、もっと違う観点がうまれる。
***
この数日、イーノのソロアルバムを聴いていた。
むかしはソロ1・2枚目がどうも好きになれなかった。好きな曲はあっても、アルバムを通すと。。。というぐあい。
(一連のアンビエントもだが)神がかりとしか言いようのない「アナザー・グリーン・ワールド」ばかり中学~高校へと聴いていた。
ひさしぶりに聴いた1・2枚目は、違う響きをした。
***
自然なかたちで暮らし、考え、音楽を創作する。暮らすことと音を創っていくこと、この2つが同じ水位で繋がっている。
今回、イーノの姿を見て、改めて思ったことである。
その姿に想いがかさなる。
ボウイもそうだが、やっぱりただただ素敵で、ただのミーハーになっていく。
外と内の歩調を合わせること。
無理をせず風通しをよくしながら、それを前に置きながら、すーっと進んでいく感じ。じぶんのなかに取り入れたい。
■ブライアン・イーノ 「アイル・カム・ラニング」1975(ギター:ロバート・フリップ)■
あなたのおもかげをどこか街角でみつけるために
わたしは残された日々を費やしていよう
窓辺からゆっくり眺めながら
季節が変わるなら 変わるにまかせよう
だけど いつかわたしの夢は
あの庭の門から あなたを引き寄せるだろう
わたしはさまよいを重ねる船乗りになりたい
そうしてわたしたちは月明かりの下に
シルエットとなって浮かびあがって
わたしは窓辺にすわり 一人トランプに興じる
時が移るならば それもいいだろう
いつかわたしの妄想は あなたをわたしのドアにみちびき寄せるはず
そうしてわたしは あなたのくつのひもを結ぼうと
駆け寄っていることだろう
2011年のものらしい。
教授が、細野さんが、大竹さんが恋こがれたように・・・
ぼくもイーノのやることなすことに関心を寄せ、あこがれてきた。見ているうち、まるで家族みたいにしみじみしてしまう。
イーノのふだんのシーンは今までいろんな映像で見てきたが、このドキュメントにもたくさんの宝物が埋まっている。
うれしかったのは、大竹さんの文章でしか知りえなかったイーノのアイデアノート(日記帳?)の実物を見れたこと。
どんな風に書いたり扱ったりしているのか?
なるほど、そうなんだ。
動画を止めては少し戻り・・・何回も繰り返し見た。
一緒に暮らす黒ねこさんが、創作活動するイーノの横をときおり横切っていく。優雅に。
お互い関係ないかのように自由にしているが、一緒にいる。その距離感。
このドキュメント番組に、発見はいくらでもある。
考えてみれば、イーノはいつもユーモアを忘れず、冒険者の好奇心に満ちた顔つきをしている。
生き生きと楽しそうで明るい。
1982年に立川直樹さんがインタビューしたときのラジオテープでも、話すさまは子供のように豊かで無理がなかった。
先日亡くなってしまったボウイも、そしてこのイーノも根は明るいのである。
よくよく振り返れば、音楽に救いようのない暗さなど無い。
例えば、(絶大なシンパシーを覚える)Dシルヴィアンが背負わざるを得なかった暗さは、イーノにはない。
「ヒーローズ」や「ロウ」には確かにヨーロッパ的な暗さはあるけど、2人の天才が音楽に熱中した結果と思うと、もっと違う観点がうまれる。
***
この数日、イーノのソロアルバムを聴いていた。
むかしはソロ1・2枚目がどうも好きになれなかった。好きな曲はあっても、アルバムを通すと。。。というぐあい。
(一連のアンビエントもだが)神がかりとしか言いようのない「アナザー・グリーン・ワールド」ばかり中学~高校へと聴いていた。
ひさしぶりに聴いた1・2枚目は、違う響きをした。
***
自然なかたちで暮らし、考え、音楽を創作する。暮らすことと音を創っていくこと、この2つが同じ水位で繋がっている。
今回、イーノの姿を見て、改めて思ったことである。
その姿に想いがかさなる。
ボウイもそうだが、やっぱりただただ素敵で、ただのミーハーになっていく。
外と内の歩調を合わせること。
無理をせず風通しをよくしながら、それを前に置きながら、すーっと進んでいく感じ。じぶんのなかに取り入れたい。
■ブライアン・イーノ 「アイル・カム・ラニング」1975(ギター:ロバート・フリップ)■
あなたのおもかげをどこか街角でみつけるために
わたしは残された日々を費やしていよう
窓辺からゆっくり眺めながら
季節が変わるなら 変わるにまかせよう
だけど いつかわたしの夢は
あの庭の門から あなたを引き寄せるだろう
わたしはさまよいを重ねる船乗りになりたい
そうしてわたしたちは月明かりの下に
シルエットとなって浮かびあがって
わたしは窓辺にすわり 一人トランプに興じる
時が移るならば それもいいだろう
いつかわたしの妄想は あなたをわたしのドアにみちびき寄せるはず
そうしてわたしは あなたのくつのひもを結ぼうと
駆け寄っていることだろう