こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2016年2月12日 金曜日・深夜 音楽備忘録 Eno’s Life & Non Style

2016-02-13 00:41:03 | 音楽帳
イギリスBBCで制作されたブライアン・イーノのドキュメントを見ることができた。
2011年のものらしい。

教授が、細野さんが、大竹さんが恋こがれたように・・・
ぼくもイーノのやることなすことに関心を寄せ、あこがれてきた。見ているうち、まるで家族みたいにしみじみしてしまう。
イーノのふだんのシーンは今までいろんな映像で見てきたが、このドキュメントにもたくさんの宝物が埋まっている。

うれしかったのは、大竹さんの文章でしか知りえなかったイーノのアイデアノート(日記帳?)の実物を見れたこと。
どんな風に書いたり扱ったりしているのか?

なるほど、そうなんだ。
動画を止めては少し戻り・・・何回も繰り返し見た。






一緒に暮らす黒ねこさんが、創作活動するイーノの横をときおり横切っていく。優雅に。
お互い関係ないかのように自由にしているが、一緒にいる。その距離感。



このドキュメント番組に、発見はいくらでもある。

考えてみれば、イーノはいつもユーモアを忘れず、冒険者の好奇心に満ちた顔つきをしている。
生き生きと楽しそうで明るい。

1982年に立川直樹さんがインタビューしたときのラジオテープでも、話すさまは子供のように豊かで無理がなかった。

先日亡くなってしまったボウイも、そしてこのイーノも根は明るいのである。
よくよく振り返れば、音楽に救いようのない暗さなど無い。
例えば、(絶大なシンパシーを覚える)Dシルヴィアンが背負わざるを得なかった暗さは、イーノにはない。

「ヒーローズ」や「ロウ」には確かにヨーロッパ的な暗さはあるけど、2人の天才が音楽に熱中した結果と思うと、もっと違う観点がうまれる。

***

この数日、イーノのソロアルバムを聴いていた。
むかしはソロ1・2枚目がどうも好きになれなかった。好きな曲はあっても、アルバムを通すと。。。というぐあい。
(一連のアンビエントもだが)神がかりとしか言いようのない「アナザー・グリーン・ワールド」ばかり中学~高校へと聴いていた。

ひさしぶりに聴いた1・2枚目は、違う響きをした。

***

自然なかたちで暮らし、考え、音楽を創作する。暮らすことと音を創っていくこと、この2つが同じ水位で繋がっている。
今回、イーノの姿を見て、改めて思ったことである。

その姿に想いがかさなる。
ボウイもそうだが、やっぱりただただ素敵で、ただのミーハーになっていく。

外と内の歩調を合わせること。
無理をせず風通しをよくしながら、それを前に置きながら、すーっと進んでいく感じ。じぶんのなかに取り入れたい。

■ブライアン・イーノ 「アイル・カム・ラニング」1975(ギター:ロバート・フリップ)■

あなたのおもかげをどこか街角でみつけるために
わたしは残された日々を費やしていよう

窓辺からゆっくり眺めながら
季節が変わるなら 変わるにまかせよう

だけど いつかわたしの夢は
あの庭の門から あなたを引き寄せるだろう

わたしはさまよいを重ねる船乗りになりたい

そうしてわたしたちは月明かりの下に
シルエットとなって浮かびあがって

わたしは窓辺にすわり 一人トランプに興じる
時が移るならば それもいいだろう

いつかわたしの妄想は あなたをわたしのドアにみちびき寄せるはず
そうしてわたしは あなたのくつのひもを結ぼうと
駆け寄っていることだろう





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2016年2月12日 金曜日・深夜 「ニューウェイヴ・カセットシリーズ ④ 1981年12月」

2016-02-13 00:14:12 | 音楽帳
せっかく乗り出したカセットテープをめぐる旅なので、間を置いたが継続掲載。





前に書いたとおり、③も④もニューウェイヴでもなんでもない。そう呼べるのはクリムゾンとポリスだけ。
また、③にも④にも「プライベート・アイズ」が入っている。2つは別の日、別番組で録音したもの。

むかし、どこかで誰かが言っていたことを思い出す。
その人は、ある曲が好きで好きで、カセットテープにレコードから何回も繰り返し録音して、延々と同じ曲が流れるカセットを作ったらしい。
好きでこそ、の良い話だ。

人や世間がどうのこうの言おうが、そんなことは本人が好きなことと関係が一切無い。

***

このカセットテープは、1982年2月末に受験の決着が付くまで聴いていたもの。

スティクスは1981年の冬、ベスト盤LPレコード「烈風」を神保町JANISで借りた。
「ベイブ」「ザ・ベスト・オブ・タイムス」と好きなヒット曲が続いたころ。「ドモアリガト、ミスターロボット・・・」となる前のこと。

神保町富士見坂の風情と見やるときの気持ちは、35年経ってもじぶんの中で変わらない。
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