80代後半に差し掛かろうとしてるのに、ガンガンに高音量でハードロックを掛けながら家事一切などエネルギッシュに何でもこなしてしまうお袋。さらに心底明るい声で笑う。この人がいるだけで、その場一帯の空気が瞬時に変わってしまう。
オシャレなのに、下町血が騒いで遠慮なくべらんめいで接し、誰にも明るく何でも熱くなるから、ケンカもあるが、行くとこ行くとこにファンが瞬時に出来てしまう。この人がもし営業マンだったら・・・などと思ってしまう。
その圧倒的バイタリティは留まることを知らず、ひたすら突き進む。それはじぶんが幼児の頃から変わらない。
ここ十年通う近所の美容院に行けば、音楽好きの20代の男の子と「アース(ウィンド&ファイア)はいいよね」などと会話しながら、その子にCDを上げたり、「こないだライヴ行ったんだけどさ。。。」という具合。
かつてマリリン・マンソンのCDを兄がプレゼントしたら、えらく気に入り繰り返し聴いた挙げ句、側近たるボクに「ライヴ行きたいからキップ取ってよ」と言われた。さすがにそれはやめときな、となだめ制止した。
前に行ったハードロックのライヴでは、地方から聴きに出てきた20代の女の子と会話しているうちに好かれてしまい「こんな歳なのに、かっこいい!」と一緒に記念写真を撮って帰ってきた。
そんな太陽のような人を愛するとともに、リスペクトしている。
この人がいなければ兄もボクも、ここまで音楽やアートにこだわらなかったのだろうし、今のような姿で生きてこれなかった。「親と子」という意識だけではない。
***
そんなお袋が動けなくなった途端、実家は一気に孤立した島になる。
それは2年前もあったこと。太陽が現れないだけで、家は一気にライフライン絶たれたような翳った場所になる。
昨年秋、親の様子を見に、実家に行った。
その時点では、その後入院にいたるまでのシナリオを考えていなかった。今回も反省点はある。
何もしない/できない親父と、全身湿疹でカラダを動かしちゃいけないまでのお袋。止まった時間が流れる家。
生きていくにはほとんどの家事はどうでもいい。
家が荒れても、そんなことは大したことじゃない。大事なのは暑さ寒さをしのぐことと、ハラが減ったら喰うことだけだ。それだけは譲れない。ボクは食材を買い出し、温めれさえすれば数日食べられるおでんとシチューを作りに行った。2015年10月のこと。
***
料理にはまだ早い時間、「洞窟おじさん」との出会いを偶然もらった。
親父はテレビの前でじっと座って観るじぶんに従った。親父と2人でドラマを黙って見た。そんなことはあまり無い。
家族と離れ一人でさまよい、洞窟を棲み処にして数十年生きてきた「洞窟おじさん」。
その実話に基づくドラマ。リリーフランキーさんが演じた「洞窟おじさん」と、施設で色々面倒を見てくれる役に尾野真千子さん。
静かに進むドラマにボクは感動していたが、観終わってから親父と会話をする。
一緒に観ていたので、何か啓示的な会話が成り立つだろうと思ったが、彼はまったく理解できておらず相変わらずの鈍感で不毛な話しに終始しただけだった。
***
このドラマには、絶妙の間合いで音楽が流れる。
ドアーズ、そしてレッド・ツェッペリン。
ドラマ自体も素晴らしいが、音楽がじゃまをせず効果的に流れる。それはBGMでもサントラでもない、ドラマと音楽、2つが両方立ったまま、鳴る瞬間を刻んでいく。
両方は共に生きた形で進む。
その後しばらくして、6つ上の兄と2人で酒を呑みながら話した。
ジミー・ペイジの権利主張があって今までツェッペリンの曲をそうやすやすと番組に流せなかったはずだが。。。最近、その規制が外れたのではないか?。
そうなのか。
ロッキン・オンがうすっぺらい頃から買い、長い髪でツェッペリンを聴いていた兄。
2年前の病室のラジオからも「天国への階段」が流れていた。シャレにならない時に。
そして今日インターFMから昼一番に流れた。なぜか最近、この曲が流れることが多い。
***method of dance***
きょうのシンクロニシティ。
インターFMで掛かったハッピー・マンデーズの曲「ステップ・オン」は、今時点のmp3プレイヤーに入っている。190数曲のうちに占めるものを俯瞰すると、どうも最近ダンスミュージックづいているな、と思う。
「世間」が差し示すダンスミュージックのくくりは知らないし、くくられる覚えもない。
クラブ(語尾上げる↑)は大学時代、掃除アルバイトしていたが、そんな目的以外で出入りしていない。
踊りたくなる音楽も、場所も、それぞれの人にとって違うもの。
ダンスミュージックも私的であってあたりまえ。先日マドンナの時間調整に出てきたDJはまさにジュリアナの頃の曲を掛けていたが、正直感心しなかった。
昔から今に至る曲がまぜこぜで入れ替えられていくmp3プレイヤー、およびパソコン内で聴いている私的ダンスミュージック。適当に入れ替えしているうち2016年2月はこんな具合だった今日。
・デペッシュ・モード ワールド・イン・マイ・アイズ
・MARRS パンプアップ・ザ・ヴォリューム
・ハッピー・マンデーズ ステップ・オン
・ケミカルブラザーズ&バーナード・サムナー(ニューオーダー) アウト・オブ・コントロール
・ケンドリック・ラマー オールライト
・サム・スミス リスタート
・ロバート・パーマー シルバーガン
・坂本龍一 ブロードウェイ・ブギウギ
・キング・クリムゾン 太陽と戦慄パートⅡ(これはダンスというより精神をドライヴさせる音楽というべきか?)
いずれもカラダが動いてしまうから、電車で聴くにはつらい。
■King Crimson 「Larks Tongues In Aspic Ⅱ」(1982Live)■
明日もあさっても野良仕事。生き繋いでいくには、音楽等々いろんな助けが必要だ。
オシャレなのに、下町血が騒いで遠慮なくべらんめいで接し、誰にも明るく何でも熱くなるから、ケンカもあるが、行くとこ行くとこにファンが瞬時に出来てしまう。この人がもし営業マンだったら・・・などと思ってしまう。
その圧倒的バイタリティは留まることを知らず、ひたすら突き進む。それはじぶんが幼児の頃から変わらない。
ここ十年通う近所の美容院に行けば、音楽好きの20代の男の子と「アース(ウィンド&ファイア)はいいよね」などと会話しながら、その子にCDを上げたり、「こないだライヴ行ったんだけどさ。。。」という具合。
かつてマリリン・マンソンのCDを兄がプレゼントしたら、えらく気に入り繰り返し聴いた挙げ句、側近たるボクに「ライヴ行きたいからキップ取ってよ」と言われた。さすがにそれはやめときな、となだめ制止した。
前に行ったハードロックのライヴでは、地方から聴きに出てきた20代の女の子と会話しているうちに好かれてしまい「こんな歳なのに、かっこいい!」と一緒に記念写真を撮って帰ってきた。
そんな太陽のような人を愛するとともに、リスペクトしている。
この人がいなければ兄もボクも、ここまで音楽やアートにこだわらなかったのだろうし、今のような姿で生きてこれなかった。「親と子」という意識だけではない。
***
そんなお袋が動けなくなった途端、実家は一気に孤立した島になる。
それは2年前もあったこと。太陽が現れないだけで、家は一気にライフライン絶たれたような翳った場所になる。
昨年秋、親の様子を見に、実家に行った。
その時点では、その後入院にいたるまでのシナリオを考えていなかった。今回も反省点はある。
何もしない/できない親父と、全身湿疹でカラダを動かしちゃいけないまでのお袋。止まった時間が流れる家。
生きていくにはほとんどの家事はどうでもいい。
家が荒れても、そんなことは大したことじゃない。大事なのは暑さ寒さをしのぐことと、ハラが減ったら喰うことだけだ。それだけは譲れない。ボクは食材を買い出し、温めれさえすれば数日食べられるおでんとシチューを作りに行った。2015年10月のこと。
***
料理にはまだ早い時間、「洞窟おじさん」との出会いを偶然もらった。
親父はテレビの前でじっと座って観るじぶんに従った。親父と2人でドラマを黙って見た。そんなことはあまり無い。
家族と離れ一人でさまよい、洞窟を棲み処にして数十年生きてきた「洞窟おじさん」。
その実話に基づくドラマ。リリーフランキーさんが演じた「洞窟おじさん」と、施設で色々面倒を見てくれる役に尾野真千子さん。
静かに進むドラマにボクは感動していたが、観終わってから親父と会話をする。
一緒に観ていたので、何か啓示的な会話が成り立つだろうと思ったが、彼はまったく理解できておらず相変わらずの鈍感で不毛な話しに終始しただけだった。
***
このドラマには、絶妙の間合いで音楽が流れる。
ドアーズ、そしてレッド・ツェッペリン。
ドラマ自体も素晴らしいが、音楽がじゃまをせず効果的に流れる。それはBGMでもサントラでもない、ドラマと音楽、2つが両方立ったまま、鳴る瞬間を刻んでいく。
両方は共に生きた形で進む。
その後しばらくして、6つ上の兄と2人で酒を呑みながら話した。
ジミー・ペイジの権利主張があって今までツェッペリンの曲をそうやすやすと番組に流せなかったはずだが。。。最近、その規制が外れたのではないか?。
そうなのか。
ロッキン・オンがうすっぺらい頃から買い、長い髪でツェッペリンを聴いていた兄。
2年前の病室のラジオからも「天国への階段」が流れていた。シャレにならない時に。
そして今日インターFMから昼一番に流れた。なぜか最近、この曲が流れることが多い。
***method of dance***
きょうのシンクロニシティ。
インターFMで掛かったハッピー・マンデーズの曲「ステップ・オン」は、今時点のmp3プレイヤーに入っている。190数曲のうちに占めるものを俯瞰すると、どうも最近ダンスミュージックづいているな、と思う。
「世間」が差し示すダンスミュージックのくくりは知らないし、くくられる覚えもない。
クラブ(語尾上げる↑)は大学時代、掃除アルバイトしていたが、そんな目的以外で出入りしていない。
踊りたくなる音楽も、場所も、それぞれの人にとって違うもの。
ダンスミュージックも私的であってあたりまえ。先日マドンナの時間調整に出てきたDJはまさにジュリアナの頃の曲を掛けていたが、正直感心しなかった。
昔から今に至る曲がまぜこぜで入れ替えられていくmp3プレイヤー、およびパソコン内で聴いている私的ダンスミュージック。適当に入れ替えしているうち2016年2月はこんな具合だった今日。
・デペッシュ・モード ワールド・イン・マイ・アイズ
・MARRS パンプアップ・ザ・ヴォリューム
・ハッピー・マンデーズ ステップ・オン
・ケミカルブラザーズ&バーナード・サムナー(ニューオーダー) アウト・オブ・コントロール
・ケンドリック・ラマー オールライト
・サム・スミス リスタート
・ロバート・パーマー シルバーガン
・坂本龍一 ブロードウェイ・ブギウギ
・キング・クリムゾン 太陽と戦慄パートⅡ(これはダンスというより精神をドライヴさせる音楽というべきか?)
いずれもカラダが動いてしまうから、電車で聴くにはつらい。
■King Crimson 「Larks Tongues In Aspic Ⅱ」(1982Live)■
明日もあさっても野良仕事。生き繋いでいくには、音楽等々いろんな助けが必要だ。