
この一週間動いた分、心身の負担から珍しく昼まで眠ってしまった。
この一週間で気温は急激に下がり、夏もどこかに行ってしまった。
気が付けば9月も下旬、日没はすでに17時半を切りだそうとしている。
寒さのせいで、仕舞っていた長そでを出しては着て、厚手のくつ下を履いた。
たぶん、外はどんよりしている。。。であろう。
隙間からわずか見える数センチの視界、雨や風の音、子供の遊び声・・・
そこから、直感的に外の「どんよりさ」加減を判断した。
どんより、とは、空模様のことだが、病いがちだとすぐそこに引っ張られてしまい、
こころ模様までどんよりしてしまう。
まずいと思ったら、今ある状態ではない物語に滑り込むことだ。
例えば音楽やドラマや小説など。。。
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室内にとどまり、カーテンの隙間数センチの白い空を見るといろんな音楽が浮かぶ。
映画「男と女」やヨーロッパのセンチメンタルな映画も見たいな、と思いながら、
いくつかのシングル盤を聞き、イージーリスニングや映画テーマ曲を聴いた。
男と女、パリのめぐり逢い・・・。
そのうち、ステルヴィオ・チプリアーニのセンチメンタルな名曲「アントラ」に出会えた。
ピアノの主旋律が美しい。
70年代の給食の時間など、どこかで聴いていたのかもしれないが、意識としては初めての出会い。
この曲について調べながら、繰り返し聴いているうち、日が沈んでしまった。


■Stelvio Cipriani「Antla」'72■