当時ビデオのCMで、よく流れていた1曲。
打ち寄せられる波の際に、砂で作られたサグラダファミリア。
まるで夏の終わりを物語るかのように、ひとけ無い渚、波とともに崩れ去る楼閣。
薬師丸ひろ子の薄く開いたくちびるには、パール系の薄いピンク。
印象的なピアノのイントロ、そして、後半に聴こえてくるコーラスに絡む、
高中正義とはっきり判るギターの音色。
■東芝ビデオ「ビュースター」CM 薬師丸ひろ子 '85■
高中さんとの初めての出会いは、1980年にパイオニアCMで「ブルー・ラグーン」を弾く姿だった。
そのカッコ良さと音楽への真摯さに胸を打たれた。
そこから約5年。
音楽の世界は80年代になってから、明らかに大きく変わった。
聴く者も音楽家もお互い変わりゆく世界の中で、この5年はたった5年ではない。
毎日変わり移ろっていった世界は、数十年分を圧縮したように重く長い。
もはや1980年から遠い遠い世界の中で、再び高中さんの音を唐突に聴いた。
そんな印象だったのを覚えている。
このシングルを含むアルバム「極東探偵団」は発売後すぐに発表されたが、チラッと聴くだけでやめた。
なぜなら、この偶然出会えた曲「渚・モデラート」を、良い想い出として残しておきたかったからだ。
シングル盤「渚・モデラート」は、今でもよくターンテーブルに乗せて聴く。
針を落として静謐な数分を味わう。そんなレコード盤でこそ聴きたくなる夏の名曲。
■高中正義「渚・モデラート」(東芝ビデオ「ビュースター」イメージ・ソング)'85年6月21日発表■
作詩/リリカ新里
作曲/高中正義 編曲/高中正義・新川 博
コーラス/EVE
I feel your radiation
Such sensation
Inspiration
The taste of your confection
Sweet temptation
Fascination
I'm sinking in the ocean
of emotion
Full of passion
Come show me the direction
To your love and affection
Over and over, crazy lover
Over and over
Dear little lover, undercover
This is your mother
Put on my make-up, never break up
Never give up, no
Bebop a loola shubi duwop
BebebebeeBop!