二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
光舜堂は この5月9日で4周年を迎えます。
同時期に始めたこのブログもトータル訪問者数が もう少しで45万人!!
繰り返しお訪ね下さる皆様のおかげです、ありがとうございます。
振り返れば、
オープン当日の朝に不機嫌になり 「やめたくなっちゃった」 とか言い出す店主の店が、
よく、まぁ、4年も続いたものだとワタクシしみじみしてしまいます。
これも全て、ずっとオープン前からお助け続けて下さっている、
DUO『青蓮』の華蓮さんTomomiさんお二人と、心の支えの宇海さん、
オープン初日から興味を持ってご来店下さり、以来、折々で助けて下さっているJimmyさん、
それから、様々なところでお手伝い下さいました本当に多く(多過ぎて書き切れませんが)の方々、
そしてなにより、
日曜日しか開けないという、こんな不便な二胡屋にご来店下さいました皆様のおかげです。
特に、秘密結社 光舜洞の会員として信頼して通い続けてくださる会員の皆様に
心から感謝いたします。
ただ、近々移転を控えていたりするものですから、今月は特に記念めいたイベントはいたしません。
移転後、落ち着いた頃に、108城の若武者達、ものつくり達の展覧会を予定しているので、
そのオープニングパーティに便乗しようかと企んでいるのが、一番有力な候補です。
決まったら、またお知らせしますね☆
さて、GWど真ん中4日の日曜日は、
GWそして連休=ヒマ&遠方からのご予約、という、“お約束”通りの営業日でした。
そんなわけで、10時半の遠方からの会員さんのご予約時間まで誰も来ず、、、と思いきや、
「甥っ子から逃げてきました(笑)」と、と或る会員さんご来店。
GWで親戚がご自宅に大集合したそうで、二胡屋へ緊急避難してきたとの事(笑)
でも、そろそろお顔出す頃かな?と予想していたので、ビンゴ☆
実は、その日の午後に やはり遠方からのご予約の方があり、
そのお持ちの二胡が北京系八角形と予め伺っていたので、
ずっと研究してきた北京系二胡用の駒を、なんとか完成形に仕上げて来ておりまして。。。
ご存じ最近話題の彪駒&黒彪駒は北京系二胡には合わないので、
「どうかそれに代わる物を!」と、多くの北京系ユーザーさんから待望されていたのですが、
気まぐれな店主はプレッシャーがかかると そっぽを向くコマッタちゃん。(コマだけに-笑-)
うるさく急かすとますます嫌がるので暫くそっとしておいたら、
使命感の種火は燻っていたようで、密かに研究は続け、完成したらしく。。。
「いいところへ来てくれた! ちょっと、これで弾いて実験してみて♪」
実はこの会員さんも、そんな駒を待っていたお一人。
この方の所有の二胡は北京系ではないのですが、ある有名な作家さんの作で高級品。
この作家さんの楽器は特徴として北京系二胡と同じく皮をとても薄く張る為、
彪駒&黒彪駒が不適合なのでした。
さて、新作の駒の素材は、金獅子駒と同じく、フェルナンブーコ。
蘇州系用のようには切込みがありません。
薄い皮をしっかりホールドして揺らし過ぎない事がポイントなので、
かなり大きくガッチリしています。
さて装着結果は。。。
バッチリです!!
午後にご予約だった八角形ユーザーのWさんも、そのふくよかな音色に大満足!
遠くから来ていただいたので間に合って良かったです♪
北京系二胡ユーザーさん、大変長らくお待たせいたしました!
金獅子駒 北京系二胡用バージョン、完成です!
但し、3つほど問題が。。。
1)この駒は、二胡姫さんでの通販は出来ません。
2) 光舜堂の店頭のみでの販売で、完全事前予約が必要です。
3)高価です。
あらら~。。。
では、この3つの解説をいたしましょう。
1)←何故ならば、この駒、半分カスタムメイドなのです。
いくつか大きさの違う物を作り置き、一番合うものを選んで合わせて削り上げる作業が不可欠なのです。
2)←ですから、飛び込みでいきなりご来店されても、その方のためにはご用意がありません。
あらかじめメールでご連絡をいただいた上で、その方の為に、候補となる駒を大きさを変えて
幾つか製作する必要があるのです。
但し、予約されたからと言って、試してみて、気に入らなかったら無理に買う必要は全くありません。
あくまでも、製作の都合上の問題です。
3)←なにしろ材料が高価なフェルナンブーコ材です。
強靭で軽量のフェルナンブーコ材を使ってこその効果ですから、彪駒や黒彪駒の材は使えません。
ただ、蘇州系用の金獅子駒はプロ仕様ですので一般販売していませんが、
北京系用の金獅子駒は、その点、弾き易い駒ですので、どなたでも購入可能になりました。
ただし、お値段、¥7000です。
「高っ!」と思われるでしょう、解ります、しかしフェルナンブーコが高いのです。
でも、大きさははるかに小さい蘇州系用の金獅子駒は、
製作費がかかるので更にもっと高価なんですよ。
大きさで比べると得した気分かも???
話はガラっと変わりまして、
この日、やはり遠方からいらした会員のSさん、
この方はかなりの上級者で、今回持っていらしたのは高級品の小葉紫檀!
でしたが、、、
「特に不調も無いですが調整を」とSさんが店主に楽器を手渡すと、
「この楽器、駒が中心に来てないよ」
「?」
「ほら、弦が真っ直ぐ張れない。
台から曲がって弦が出てるから、どうやっても駒が中心に収められないの」
「?!」
なんのこっちゃ、と、ワタクシも覗き込むと、「!!!」
これは盲点ではないでしょうか、台に大問題(シャレじゃなく)があったのです!
こともあろうことか、高級品の二胡だというのに不具合品。
弦を引っ掛ける金具が最初から台の中心とは微妙にズレて取り付けられているせいで、
どうやっても、装着した駒が皮面の真ん中にならないのです!
皆さんが二胡を購入する時、この点は、まず気にしたことも無いと思います。
目立って曲がっていれば直ぐ不良品と判りますが、
上級者のSさんでさえも気付かないほどの微妙なズレでは、まず見つけられないでしょう。
しかし、かの国の製品は、高級品であっても、時にこんな事も有り得るのです。。。
今後、手にとって二胡を選ぶ事ができる場合は、
どうぞ台の金具位置もしっかりチェックするようお気を付け下さいませ。
何しろ、真っ芯に駒が在るのと無いのとでは音色が全然違います!
Sさんの二胡は修理入院、
溝を一旦埋めて、改めて中心に弦が伸ばせるように新たな溝を作り直しました。
駒が在るべき正しい位置に装着出来た事で、楽器が正しく鳴り響くことが出来るようになり、
ようやく本来の小葉紫檀二胡の良さが発揮され、美しく奏で始めました。
もう何年も愛用していたのに、購入して以来ようやく、なのです。
皆さんも、これを読んだら、ちょっとご自分の愛胡を調べて見てくださいね。
でも、ちゃんと直せる事ですから、ご安心下さい、大丈夫ですよ!
ということで、今週も近くから、遠くから、初心者さんに、先生に、と、
様々な二胡弾きさんのご来店、ありがとうございました!!
孫のような存在の可愛い3歳のお客様との1年ぶりの再会もあり、
店主の細い目は更に細くなった日でもありました。
光舜堂は この5月9日で4周年を迎えます。
同時期に始めたこのブログもトータル訪問者数が もう少しで45万人!!
繰り返しお訪ね下さる皆様のおかげです、ありがとうございます。
振り返れば、
オープン当日の朝に不機嫌になり 「やめたくなっちゃった」 とか言い出す店主の店が、
よく、まぁ、4年も続いたものだとワタクシしみじみしてしまいます。
これも全て、ずっとオープン前からお助け続けて下さっている、
DUO『青蓮』の華蓮さんTomomiさんお二人と、心の支えの宇海さん、
オープン初日から興味を持ってご来店下さり、以来、折々で助けて下さっているJimmyさん、
それから、様々なところでお手伝い下さいました本当に多く(多過ぎて書き切れませんが)の方々、
そしてなにより、
日曜日しか開けないという、こんな不便な二胡屋にご来店下さいました皆様のおかげです。
特に、秘密結社 光舜洞の会員として信頼して通い続けてくださる会員の皆様に
心から感謝いたします。
ただ、近々移転を控えていたりするものですから、今月は特に記念めいたイベントはいたしません。
移転後、落ち着いた頃に、108城の若武者達、ものつくり達の展覧会を予定しているので、
そのオープニングパーティに便乗しようかと企んでいるのが、一番有力な候補です。
決まったら、またお知らせしますね☆
さて、GWど真ん中4日の日曜日は、
GWそして連休=ヒマ&遠方からのご予約、という、“お約束”通りの営業日でした。
そんなわけで、10時半の遠方からの会員さんのご予約時間まで誰も来ず、、、と思いきや、
「甥っ子から逃げてきました(笑)」と、と或る会員さんご来店。
GWで親戚がご自宅に大集合したそうで、二胡屋へ緊急避難してきたとの事(笑)
でも、そろそろお顔出す頃かな?と予想していたので、ビンゴ☆
実は、その日の午後に やはり遠方からのご予約の方があり、
そのお持ちの二胡が北京系八角形と予め伺っていたので、
ずっと研究してきた北京系二胡用の駒を、なんとか完成形に仕上げて来ておりまして。。。
ご存じ最近話題の彪駒&黒彪駒は北京系二胡には合わないので、
「どうかそれに代わる物を!」と、多くの北京系ユーザーさんから待望されていたのですが、
気まぐれな店主はプレッシャーがかかると そっぽを向くコマッタちゃん。(コマだけに-笑-)
うるさく急かすとますます嫌がるので暫くそっとしておいたら、
使命感の種火は燻っていたようで、密かに研究は続け、完成したらしく。。。
「いいところへ来てくれた! ちょっと、これで弾いて実験してみて♪」
実はこの会員さんも、そんな駒を待っていたお一人。
この方の所有の二胡は北京系ではないのですが、ある有名な作家さんの作で高級品。
この作家さんの楽器は特徴として北京系二胡と同じく皮をとても薄く張る為、
彪駒&黒彪駒が不適合なのでした。
さて、新作の駒の素材は、金獅子駒と同じく、フェルナンブーコ。
蘇州系用のようには切込みがありません。
薄い皮をしっかりホールドして揺らし過ぎない事がポイントなので、
かなり大きくガッチリしています。
さて装着結果は。。。
バッチリです!!
午後にご予約だった八角形ユーザーのWさんも、そのふくよかな音色に大満足!
遠くから来ていただいたので間に合って良かったです♪
北京系二胡ユーザーさん、大変長らくお待たせいたしました!
金獅子駒 北京系二胡用バージョン、完成です!
但し、3つほど問題が。。。
1)この駒は、二胡姫さんでの通販は出来ません。
2) 光舜堂の店頭のみでの販売で、完全事前予約が必要です。
3)高価です。
あらら~。。。
では、この3つの解説をいたしましょう。
1)←何故ならば、この駒、半分カスタムメイドなのです。
いくつか大きさの違う物を作り置き、一番合うものを選んで合わせて削り上げる作業が不可欠なのです。
2)←ですから、飛び込みでいきなりご来店されても、その方のためにはご用意がありません。
あらかじめメールでご連絡をいただいた上で、その方の為に、候補となる駒を大きさを変えて
幾つか製作する必要があるのです。
但し、予約されたからと言って、試してみて、気に入らなかったら無理に買う必要は全くありません。
あくまでも、製作の都合上の問題です。
3)←なにしろ材料が高価なフェルナンブーコ材です。
強靭で軽量のフェルナンブーコ材を使ってこその効果ですから、彪駒や黒彪駒の材は使えません。
ただ、蘇州系用の金獅子駒はプロ仕様ですので一般販売していませんが、
北京系用の金獅子駒は、その点、弾き易い駒ですので、どなたでも購入可能になりました。
ただし、お値段、¥7000です。
「高っ!」と思われるでしょう、解ります、しかしフェルナンブーコが高いのです。
でも、大きさははるかに小さい蘇州系用の金獅子駒は、
製作費がかかるので更にもっと高価なんですよ。
大きさで比べると得した気分かも???
話はガラっと変わりまして、
この日、やはり遠方からいらした会員のSさん、
この方はかなりの上級者で、今回持っていらしたのは高級品の小葉紫檀!
でしたが、、、
「特に不調も無いですが調整を」とSさんが店主に楽器を手渡すと、
「この楽器、駒が中心に来てないよ」
「?」
「ほら、弦が真っ直ぐ張れない。
台から曲がって弦が出てるから、どうやっても駒が中心に収められないの」
「?!」
なんのこっちゃ、と、ワタクシも覗き込むと、「!!!」
これは盲点ではないでしょうか、台に大問題(シャレじゃなく)があったのです!
こともあろうことか、高級品の二胡だというのに不具合品。
弦を引っ掛ける金具が最初から台の中心とは微妙にズレて取り付けられているせいで、
どうやっても、装着した駒が皮面の真ん中にならないのです!
皆さんが二胡を購入する時、この点は、まず気にしたことも無いと思います。
目立って曲がっていれば直ぐ不良品と判りますが、
上級者のSさんでさえも気付かないほどの微妙なズレでは、まず見つけられないでしょう。
しかし、かの国の製品は、高級品であっても、時にこんな事も有り得るのです。。。
今後、手にとって二胡を選ぶ事ができる場合は、
どうぞ台の金具位置もしっかりチェックするようお気を付け下さいませ。
何しろ、真っ芯に駒が在るのと無いのとでは音色が全然違います!
Sさんの二胡は修理入院、
溝を一旦埋めて、改めて中心に弦が伸ばせるように新たな溝を作り直しました。
駒が在るべき正しい位置に装着出来た事で、楽器が正しく鳴り響くことが出来るようになり、
ようやく本来の小葉紫檀二胡の良さが発揮され、美しく奏で始めました。
もう何年も愛用していたのに、購入して以来ようやく、なのです。
皆さんも、これを読んだら、ちょっとご自分の愛胡を調べて見てくださいね。
でも、ちゃんと直せる事ですから、ご安心下さい、大丈夫ですよ!
ということで、今週も近くから、遠くから、初心者さんに、先生に、と、
様々な二胡弾きさんのご来店、ありがとうございました!!
孫のような存在の可愛い3歳のお客様との1年ぶりの再会もあり、
店主の細い目は更に細くなった日でもありました。