二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

要するに、、基準は

2017-08-17 09:07:33 | ■工房便り 総合 
皆さんグルメブームの時、あるいは今もそうかもしれませんが、

こんなにおいしいものがあったんだ!!と思われることがしばしばあると思います。

私なんかも、京都のあるお店で、胡麻豆腐を食べた時、

こんな味なんだと、感激しましたし、

その数日後ある有名な料理屋さんで、同じ胡麻豆腐が出た時、

え!、これだけ有名なお店なのに、あの京都の10席くらいの小さな仕舞屋のごま豆腐のほうがはるかにおいしい、

一度本当においしいものを食べると、後が問題ですね。

またあのおいしいものが食べたい、

楽器も同じです。

良い二胡の基準というのは、皮の問題がある限り決定的なものとはなりにくいのです。

せめてです、せめて!その不安定な二胡というものの基準というのを考えるとしたら、

木の質を一定にし、

木軸や、台など、動く部分はきっちり固定されていること、

せめて、同じ木を一つの胴に使う、

また、各社考え方は違うでしょうが、

木軸の長さくらいは一定に、

そしてですね、最近増えてきた、偽の小葉紫檀、

いいじゃないですかこれはアフリカの、紫檀ですといっても、それなりの金額にすればよいのですから、

光舜堂の二胡より高い紫檀など考えられない!

まあ、いつかは商品の表示の基準というのも作らなければいけないのでしょうね、

でもそれはまだまだ先、

それにはまず、皆さんの耳が肥えてくることが先でしょうね。

そうすると、本物の小葉紫檀の二胡の音がわかります。

そうそれは皆さんが本当に良い楽器を弾いてみるという事がとても大切な基準を作り上げるのです。

これは料理と同じで、素人だからわからないなどという事は、決してありません。

料理も楽器もそして音楽も絵も、みな、どんなひとにも良いものは分かるのです。

それには良いものに出会うという経験だけが必要なのです。

ですから、皆さん先生の楽器を弾かせてもらってみてください。

あるいは楽器屋さんで一番良いといわれているものを弾いてみてください。

料理を味わう事と楽器の音色を聞くという事で唯一の違いは、

楽器の場合は、弾いたこともない人には、判断が難しいし、

またそこそこ弾けないと、楽器の良し悪しがわかりにくいという事はあると思います。

それにしても、毎日、1時間ぐらい弾いて、何か曲を一つ弾けるくらいになれば、そうですね、

1年くらいですかね、2年くらいですかね、

お友達の楽器を弾かせてもらってなんだか自分のと違うなとわかるくらいになれば、問題なく、

良い楽器の味わいというのは分かると思うのです。

もちろん、5,6年弾いてきていれば、また楽器の違う面も見えてくるでしょうが、

良い楽器に出会った時の感動というのは、有ると思います。

良い二胡の基準というのは、皆さんの中に、有るのです。










Comment    この記事についてブログを書く
« 良い二胡の基準その2蛇皮 | TOP | 名器の基準。 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合