今まで散々書いてきていますが、
二胡の良い鳴りというのは、いかに、均一に蛇皮を張るかという事にかかっています。
蛇皮そのものが、均一ではありません。
おなかの方は薄いし背中の方は硬くて、伸びにくいです。
そして、尻尾に近い部分が、一番縦横に伸びる比率が均一です。
が、
平らな蛇皮を立体の6角形に貼るのですから、どうしてもこのようになります。
平らな布地でもこのように角のところは、余ってしまいます。
この余ったところを、いかにまとめ上げるか、
あるいはだましだまし伸ばして、馴染ませていくというのは、
今この、ブログを読んでおられる主婦の方は、洋裁や帽子つくり、
あるいは陶芸などでもやったことがある方が多いと思います。
所が二胡の蛇皮は、この矢印の方向がおなかの皮に当たります。
この横方向へ伸びやすいのです。
そしてなおかつ、この角のところは引っ張り切れないのです。
二泉映月、昨日も或る演奏家のコンサートで聴いてきました。
さすがにとても低音のよく出る楽器で、これこそ二胡の音という感じでしたが、、
この曲のクライマックス、外舷の第5ポジション
タッンタタッタ タティテト、タティティテト(これでわかりますかね)。
ここへ盛り上がっていくはずなのですが、ここでいきなり、1オクターブ下げて演奏していました。
これはある、有名な女性の演奏家でも同じことをしています。
要するに、この第5ポジションの音が出ないからです。(因みにこれは楽器の問題で演奏力の問題ではありません)
二泉映月大好きな私としては、ここで一オクターブ下げられると、盛り下がります。
これはしかたないのです。
二胡の高音は、皮の中でも、この画像のマル印のところがきっちり張られていないと出ません。
何度も、色々各部分の引っ張りのテンションを変えてやってみたのですが。
このマル印のところをいかに、緊張力を高めておくかというのが、蛇皮の張り方の一つのテーマでもあるのです。
今の二胡の蛇皮の張り方は、この画像のように、六角形の辺の部分を引っ張ります。
そして何とか胡の角の部分をなだめながら、形にして行きます。
どうしてもその方法ですと、角のところが伸びきれません。
結果として二胡の新しいうちはそれほど皮の硬さがあるので問題は出なくとも、
いずれは、それこそ二胡の音だなというなりになり始めた時に、高音が出なくなります。
たぶん4,5年(二胡愛好家の方なら7,8年ですかね)
このこと皆さんもご経験あるかと思うのです。
そこで作り上げたのがこの角の所を削ってしまう12角形(DODECAGON)ですが、まあそれは置いておいて。
まだこういう点では6角形より8角形の楽器の方が、皮は張りやすく、
音が出始めたころに高音が出なくなるという事は少ないですね。
にしても、この皮の張り方、ゆがんで伸びてく性質のある蛇皮ですから、
以下に時間をかけて、均一に張るかという事が二胡の良い音が長続きするコツなのです。
今動物愛護の観点から、皮革類を中国でも益々使えない方向になりつつあります。
もしかしたらこの数年が、蛇皮の二胡を張替えるチャンスかもしれないと私などは薄々感じています。
とにかく蛇皮が入って来なくなっています。
なるべくたくさん仕入れておこうとは考えていますが、
三線を作る人達に聞いても、蛇皮はそのまま保存しておいても、4,5年経つと張る時に切れやすくなるそうなのです。
悩ましいですね。
でも大丈夫です、その時には日本には、CDMがありますから。、
二胡の良い鳴りというのは、いかに、均一に蛇皮を張るかという事にかかっています。
蛇皮そのものが、均一ではありません。
おなかの方は薄いし背中の方は硬くて、伸びにくいです。
そして、尻尾に近い部分が、一番縦横に伸びる比率が均一です。
が、
平らな蛇皮を立体の6角形に貼るのですから、どうしてもこのようになります。
平らな布地でもこのように角のところは、余ってしまいます。
この余ったところを、いかにまとめ上げるか、
あるいはだましだまし伸ばして、馴染ませていくというのは、
今この、ブログを読んでおられる主婦の方は、洋裁や帽子つくり、
あるいは陶芸などでもやったことがある方が多いと思います。
所が二胡の蛇皮は、この矢印の方向がおなかの皮に当たります。
この横方向へ伸びやすいのです。
そしてなおかつ、この角のところは引っ張り切れないのです。
二泉映月、昨日も或る演奏家のコンサートで聴いてきました。
さすがにとても低音のよく出る楽器で、これこそ二胡の音という感じでしたが、、
この曲のクライマックス、外舷の第5ポジション
タッンタタッタ タティテト、タティティテト(これでわかりますかね)。
ここへ盛り上がっていくはずなのですが、ここでいきなり、1オクターブ下げて演奏していました。
これはある、有名な女性の演奏家でも同じことをしています。
要するに、この第5ポジションの音が出ないからです。(因みにこれは楽器の問題で演奏力の問題ではありません)
二泉映月大好きな私としては、ここで一オクターブ下げられると、盛り下がります。
これはしかたないのです。
二胡の高音は、皮の中でも、この画像のマル印のところがきっちり張られていないと出ません。
何度も、色々各部分の引っ張りのテンションを変えてやってみたのですが。
このマル印のところをいかに、緊張力を高めておくかというのが、蛇皮の張り方の一つのテーマでもあるのです。
今の二胡の蛇皮の張り方は、この画像のように、六角形の辺の部分を引っ張ります。
そして何とか胡の角の部分をなだめながら、形にして行きます。
どうしてもその方法ですと、角のところが伸びきれません。
結果として二胡の新しいうちはそれほど皮の硬さがあるので問題は出なくとも、
いずれは、それこそ二胡の音だなというなりになり始めた時に、高音が出なくなります。
たぶん4,5年(二胡愛好家の方なら7,8年ですかね)
このこと皆さんもご経験あるかと思うのです。
そこで作り上げたのがこの角の所を削ってしまう12角形(DODECAGON)ですが、まあそれは置いておいて。
まだこういう点では6角形より8角形の楽器の方が、皮は張りやすく、
音が出始めたころに高音が出なくなるという事は少ないですね。
にしても、この皮の張り方、ゆがんで伸びてく性質のある蛇皮ですから、
以下に時間をかけて、均一に張るかという事が二胡の良い音が長続きするコツなのです。
今動物愛護の観点から、皮革類を中国でも益々使えない方向になりつつあります。
もしかしたらこの数年が、蛇皮の二胡を張替えるチャンスかもしれないと私などは薄々感じています。
とにかく蛇皮が入って来なくなっています。
なるべくたくさん仕入れておこうとは考えていますが、
三線を作る人達に聞いても、蛇皮はそのまま保存しておいても、4,5年経つと張る時に切れやすくなるそうなのです。
悩ましいですね。
でも大丈夫です、その時には日本には、CDMがありますから。、
いつも楽器の角の部分を眺めながら、どうしてこんなに滑らかに、皺もいかず張れるのだろう…と思っていました。(不器用人間には不思議で仕方がない)
DODEKAGON 、確かに宇南二胡よりハッキリと12角形ですね。高音部も音量があります!
(日に日に、音が出るようになってきて楽しいです♪)
私が皮の張り替えをお願いする頃には、CDMになっていそうです。 それもまた楽しみ♪
相当頑張らねば。
CDMの方が音は大きくなります。
というか音の大きさコントロールできるのです。
蛇皮より均一に伸ばせますから。
その前にCDMの作り方残しておかねばいけませんね。
でもこれは日本人の二胡奏者の為だけで、今国外からの依頼にはすべてお断りしています。