左のは花梨で作っって見たコントラバス用のテールピースです。
楽器の下から弦をまとめて止めておく装置ですね。
洋楽器の擦弦楽器には必ずついているものです。
これがかなり音に、特に遠鳴りするかどうか、あるいは弦で起きる雑音の増減など様々に影響があるようです。
最近ではこのテールピース、チェロはもうプラステイックの楽器が50%を超えて、かのヨーヨーマさんも、プラステイックのテールピースだそうです。
このコントラバス用のテールピースを作っている時になんで二胡にはテールピースが無いのだろうか??
そこで、作ってみました。
小葉紫檀の細かい材料がありましたので、作ってみました。
これは実験ですから、どうなるか??恐る恐る!
付けて最初の内は??
そこでネオちゃんに交代して、弾いてもらっているうちにドンドン音が大きくなりました。
もう一台同じ仕様の欅の楽器があったので比べてみると、隣の部屋に良く聞こえてくるのはこのテールピースを付けたものです。
二胡は、皆さんご存知のように駒の下にフェルトを入れます。
これは駒の下の部分の弦の振動を消すためのものです。
このフェルトが無いと雑音の塊になりますね。
素のフェルトで音を吸収する分当然振動は小さくなります。
ですから、このテールピースを付けた二胡は音が吸収されず、なおかつ、駒の下の部分の弦が短くなり、揺れてくれることもあり雑音は全く出ません。
驚きました!
なんで、いままでこのテールピースを二胡に附けなかったのでしょうか??
確かに小さなもので細工は大変なのですが、
またどのくらいの大きさあるいは、そんな気が良いのか?また止め方はどうするか等々まだ解決しなければいけないことはいろいろあります。
しかし、楽器としてはその音の鳴りとしては、完成度が上がるのです。
その点400年以上前からこのテールピースを付けていたヴァイオリンの完成度は見習わなければいけないのでは、と考えます。
本家本元の二胡製作者たちがどう考えるのかは分かりません。
楽器をしての完成度はこのテールピースを付けることで、二胡は単なる民族楽器だからと言われなくて済むくらいな音色と音になるようです。
まだ最初の一ケですからこれから研究して、ご希望の方にはこのテールピースを付けて行っても良いのではないかと思います。
何でもやってみるものですね!
久しぶりに二胡屋に戻った気がします。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
https://koshundo.base.shop/
止めるのは裏の弦を止めるピンを使えれば
だめならそこだけ直しても大したことでは無いです。
まだどのくらいの大きさが良いかとか、材質はとか決めきれないですが、音は二胡の音と変わりませんが、くぐもったような音が好きな人には向いていません。
かなりしっかりと音が鳴ります。
しかし、理論的にはフェルトを厚くすることでの皮の振動のロスというのは減るはずなのです。
実際問題、洋楽器は全てテールピースを使っていますので同じ擦弦楽器としては実効性があると考えます。
鳴りの強さで、いわゆる二胡の癒し系の音というイメージは変わると思います。
でも好きな方を選べばよいのではとも思いますし。
これkら益々、お湯楽器との合奏も増えてくるでしょうから、その時にはこのテールピーズが生きると考えています。
ただ台の多少の改造が必要ですから、そこが問題でしょうね。
音色の好みはありそうですが、フェルトを変えたり厚くしたり雑音に、悩まされることが減るのでしたら画期的ですね。
実用化、期待しています!