今楽しく考えているのが、音楽ホールです。
元々、建築のデザイナーですから、色々な仕事がきます。
今音の関係でいくつかインテリアや、建築の仕事をしています。
一つは青山に、クラブ、踊る方です。
一つは、音楽のホール。
一つは個人の音楽スタジオ。
クラブの最大の問題は、いくら大きいとはいえ、雑居ビルですから、上と下には他の店が入っています。
もちろんとなりにも、ビルは建っています。
大きな音で、服がはためくような振動を出すウーハーの振動を如何に外に漏らさないかという問題です。
外に音が漏れると近隣からの苦情で、たちまち営業停止になってしまいます。
高い音というのは、幾らでも止めようがあります。
又空気を震わすような楽器の音は止められます、壁や床を厚くすれば良いのですから。
床や壁をそのものを叩いたりする音というのは止められませんね。
ウーハーのだす重低音というのは、振動そのもののようなものです。
空気を震わし壁そのものを振動させます。
マンションの、上の階からの振動というのは良く伝わってきます。
低音の振動は止めようがないのです。
いくら壁を厚くしても、壁や、床が振動してしまいますから。建物そのものが鳴ってしまいます。
ですから床もゴムをひき、その上にコンクリートを流し、壁も10センチくらいの間をあけて、2重に立てます。
内部の床壁、天井が、直接、建築になるべく触れないようにするのです。
如何に鳴らさないかが、クラヴという空間作りの秘訣なのです。
もう一つの音楽ホールは、これは反対に如何にホールの中全体に、響かせるかという問題です。
これは楽しいですね、でも計算してもしきれないのも、このホール作りの難点ではあります。
以前宇崎竜童さんの、ライヴハウス「ノヴェンバーイレヴン」という店を設計しました。意外と民族楽器系のライヴが多く二胡系の人も何人か出演しているそうです。
小さなホールでも意外と音の落とし穴というのはあるものです。
25坪くらいの小さな店ですから、生音で十分音は回ると思っていたのですが、いくつか落とし穴が有りました。
それは客席の厚みです。
舞台が真ん中にあり横方向が広いので、横の方は人の数が増えて来ます。
そうすると横方向は音が吸われてしまいます。
音楽ホールで有名な話が有ります。
カーネギーホールが1920年代にはいって改造しなければいけなくなったのだそうです。
周りの壁を、布地で覆ったりカーテンの厚みを増やしたりしたそうです。
理由は、その頃になって女性たちの服装が、短く薄くなったのだそうです。
布地が減ったのですね。
おかげで残響音が酷く、音が響き過ぎてしまったと言われます。
これはいまの、音楽ホールでも同じことが言えます。
夏場のサントリーホールと、冬場のサントリーホールでは音の響き方が全然違います。
協奏曲の独奏部分になると冬場は一気にボリュームが落ちます音が後ろの方へ伸びていきません。
皆さんは何でロイヤルボックスが上の方にあるかご存知でしょうか?
音は上の方が良く伸びて来るのです。
今のように音響設備の無かった時代では、下の方の人の間を音が抜けて来ると音が吸われてしまって、音がかなり減った状態になるようです。
特に高音は下の階では響きにくいですね。
高音は音が通りにくいですから。
振動が短くなると電波も音も遠くまでは届きません。
その上、人の体と、服装は良く音を吸収してしまいます。
空気中を音が届くというのはどのような事なのかというのを今一度基本に帰って、考えています。
FMの地方局というのが有りますね、その地域それぞれに成り立ちます。
FMは、中継局が無いと全国的には届かないのです。
それはFMの方が振動が短いからです。
音は水の動きに似ています。
小さなさざ波というのは遠くまでは、届きません。
大きな津波のような長いうねりというのは、太平洋を渡ります。
横波と縦波の違いです。
水面を手で叩いて揺らしてもそれほど大きな波にはなりませんが、手で水面を押してやると遠くまで届きます。
これらのことが音にも言えるのです。
もちろんホールの形状というのはとても大きな要素でしょう。
教会のように残響音の良く響く立て方というのもあるかもしれません。
見た目の要素というのも有りますしどんな形が良いでしょうかね。
そんなことを考えながら今音楽ホールのデザインを始めています。
次はホールを作る材料を考えなければいけませんね。
元々、建築のデザイナーですから、色々な仕事がきます。
今音の関係でいくつかインテリアや、建築の仕事をしています。
一つは青山に、クラブ、踊る方です。
一つは、音楽のホール。
一つは個人の音楽スタジオ。
クラブの最大の問題は、いくら大きいとはいえ、雑居ビルですから、上と下には他の店が入っています。
もちろんとなりにも、ビルは建っています。
大きな音で、服がはためくような振動を出すウーハーの振動を如何に外に漏らさないかという問題です。
外に音が漏れると近隣からの苦情で、たちまち営業停止になってしまいます。
高い音というのは、幾らでも止めようがあります。
又空気を震わすような楽器の音は止められます、壁や床を厚くすれば良いのですから。
床や壁をそのものを叩いたりする音というのは止められませんね。
ウーハーのだす重低音というのは、振動そのもののようなものです。
空気を震わし壁そのものを振動させます。
マンションの、上の階からの振動というのは良く伝わってきます。
低音の振動は止めようがないのです。
いくら壁を厚くしても、壁や、床が振動してしまいますから。建物そのものが鳴ってしまいます。
ですから床もゴムをひき、その上にコンクリートを流し、壁も10センチくらいの間をあけて、2重に立てます。
内部の床壁、天井が、直接、建築になるべく触れないようにするのです。
如何に鳴らさないかが、クラヴという空間作りの秘訣なのです。
もう一つの音楽ホールは、これは反対に如何にホールの中全体に、響かせるかという問題です。
これは楽しいですね、でも計算してもしきれないのも、このホール作りの難点ではあります。
以前宇崎竜童さんの、ライヴハウス「ノヴェンバーイレヴン」という店を設計しました。意外と民族楽器系のライヴが多く二胡系の人も何人か出演しているそうです。
小さなホールでも意外と音の落とし穴というのはあるものです。
25坪くらいの小さな店ですから、生音で十分音は回ると思っていたのですが、いくつか落とし穴が有りました。
それは客席の厚みです。
舞台が真ん中にあり横方向が広いので、横の方は人の数が増えて来ます。
そうすると横方向は音が吸われてしまいます。
音楽ホールで有名な話が有ります。
カーネギーホールが1920年代にはいって改造しなければいけなくなったのだそうです。
周りの壁を、布地で覆ったりカーテンの厚みを増やしたりしたそうです。
理由は、その頃になって女性たちの服装が、短く薄くなったのだそうです。
布地が減ったのですね。
おかげで残響音が酷く、音が響き過ぎてしまったと言われます。
これはいまの、音楽ホールでも同じことが言えます。
夏場のサントリーホールと、冬場のサントリーホールでは音の響き方が全然違います。
協奏曲の独奏部分になると冬場は一気にボリュームが落ちます音が後ろの方へ伸びていきません。
皆さんは何でロイヤルボックスが上の方にあるかご存知でしょうか?
音は上の方が良く伸びて来るのです。
今のように音響設備の無かった時代では、下の方の人の間を音が抜けて来ると音が吸われてしまって、音がかなり減った状態になるようです。
特に高音は下の階では響きにくいですね。
高音は音が通りにくいですから。
振動が短くなると電波も音も遠くまでは届きません。
その上、人の体と、服装は良く音を吸収してしまいます。
空気中を音が届くというのはどのような事なのかというのを今一度基本に帰って、考えています。
FMの地方局というのが有りますね、その地域それぞれに成り立ちます。
FMは、中継局が無いと全国的には届かないのです。
それはFMの方が振動が短いからです。
音は水の動きに似ています。
小さなさざ波というのは遠くまでは、届きません。
大きな津波のような長いうねりというのは、太平洋を渡ります。
横波と縦波の違いです。
水面を手で叩いて揺らしてもそれほど大きな波にはなりませんが、手で水面を押してやると遠くまで届きます。
これらのことが音にも言えるのです。
もちろんホールの形状というのはとても大きな要素でしょう。
教会のように残響音の良く響く立て方というのもあるかもしれません。
見た目の要素というのも有りますしどんな形が良いでしょうかね。
そんなことを考えながら今音楽ホールのデザインを始めています。
次はホールを作る材料を考えなければいけませんね。