正直私はまだ二胡を始めて、 というか二胡を作り始めて10年でしかありません。
ですから私の持っている一番古い二胡も10年ですし、弓も十年です。
ただ、手もとに数台、50年ぐらい前の楽器そして戦前のものと確かにわかっている楽器があります。
どれもかなり良い音になります。
ただそのころの弓は、もう相当、傷んでいると思えます。
ただそれが寿命なのかどうか。
先日来、画像に挙げている戦前の弓は、8本きり毛が残っていなくとも二胡は弾けます。
そういう意味では、80年たっても弓は活きているとも言えます。
ただこの毛、黒毛ですからかなり強い毛です。
黒毛が強いというのはクラシックの世界でもわかっていることで、
コントラバスの弓の毛が黒い毛を使ったものがかなりあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/bb/d58e4a5f7c7052bba19c7c4eb17c6201.jpg)
この黒い毛と茶色の毛は、触ってみると、かなりゴワゴワしているのがわかります。
これなどは相当長く使えるものだとは思いますが、
この黒毛で二胡を弾くと、ふつうの二胡と同じようなグラムで作ると、
とてもではないですが、荒い音がしまして二胡のやさしさが全く出てきません。
しかしこの毛で弾く絹弦の音は、良い音がします。
ですから昔絹弦だったころには、この黒毛で二胡を弾いたのでしょう。
今皆さんが絹弦を購入してかなりてこずっているのは、弓の毛の質の問題もあるかもしれません。
(ちなみに絹弦は滋賀県の丸三橋本という会社で、二胡用の弦を発売しています。輸出専用らしいですが。聞いてみたらいかがですか)
さて、皆さんがお使いの二胡の弓はそのほとんどが、脱色されているものです。
(まれに、脱色してないものもありますが、見た目ではわかりにくいですが、脱色していない、馬毛は切れにくいです。)
ヴァイオリンの弓毛も軽く脱色されています。
これは、強さの問題ではなく、よりクリアーな音を求めてという話もありますが、
このヴァイオリンの弓毛は、プロの人になると半年ぐらいで張り替えるようです。
愛好家ですと、2,3年は使うようです。
二胡の場合、早い人だと、やはり半年で弓を交換し、愛好家ですと3,4年、中には8年同じ弓を使う人もいます。
でも弓は年数ではなく使った時間ですからね。
弓の毛は、鉄の弦をこすります。
当然、鉄のほうが強いですから、弓毛は痛みます。
(しかし弦もいくら鉄でも摩擦で音が鳴るのですから、鉄の弦も一回こするごとに、微妙に減ってはいるのです)
普通二胡の弓は、4,5時間弾くと松脂をつけたほうが音の鳴りは良くなります。
毎日一時間弾くとして、10日も松脂をつけないと、音がかすれてきます。
これが、毎日松脂をつけないと音がかすれるようでしたら、相当傷んでいますね。
かといって、使えないわけではありません。
ご自身がこの音でよいと思うなら、5年でも十年でもそれ一本で弾くことはできます。
しかし相当強くこすらないと鳴らないかもしれません。
音が出るか出ないかで言えば、二胡の弓は、弓毛に油などついていなければ、
そして松脂がついていさえすれば、20年くらいは持つともいわれます。
ただし相当弓をしっかり弾ける人でしょうね、またその音が良いと思う人には、使える弓という事になります。
ただ、古い弓を新しいものに交換したときに、こんなによく鳴るのだと、喜ぶ人も多いです。
要するに今弾いている音に納得できるかできないかが、二胡の弓の寿命を決めるとも言えます。
またもう一つ弓の寿命というか鳴らなくなる、音がかすれるというじょうたいがあります。
それは弓毛に汚れ、あるいは手の油あるいはハンドクリームなどが付着した時です。
皆さん気が付かずに二胡の弓毛を触ることがあるいは握ることが、あります。
特にねじ式の微調整器を付けた方は、その金具が弓毛に絡まり外すときに案外弓毛を触っています。
これは弓毛を洗えばきれいに取れますが、古くなった弓毛ですと、洗う時にぽつぽつと、弓毛が切れてしまいます。
また、弓毛を洗ったからと言って弓毛は、新品にはならないです。
古いものは、古いなりに傷んではいますが、洗うとしばらくは松脂の付きもよく、
汚れている器よりははるかによく鳴ります。
弓の毛は徐々に傷んでいきます、弾くごとに傷むのだと思ってください。
新しい弓は、まだ毛がバラバラしていますから、何となく雑味があります。
何しろ弓の毛は完全に平らなわけではなく、一本一本がそれぞれ弦をこすっている状態ですから。
それが使い込んでくると次第に、平均して伸びてくると、かなりみな一緒に弦に当たるようになるのでしょうね。
雑味はなくなってきます。
それから徐々に、湿度や使い方次第で伸びるものや脱落するもの、あるいは一番よく当たっているものなどが、
ダメになります。
徐々に、傷んでいくので、いつダメになったかなどというのはなく、
それは皆さんの耳が、決めることです。
案外、汚れを取るだけでも、良い状態になることも多いです。
弦は、そのメーカーによって、寿命があります。
まず高音がかすれてきますし、押し弓弾き弓で音程が変わってきたら、それは弦の寿命と考えてもよいです。
ピラストロなどで400時間前後のようです。
弓はそうですね、ふつうの弓ですと、500時間ぐらい使うと、何となく滑るような感じがして、
始終松脂をつけないといけない感じになります。
そして充分鳴っていたはずの楽器がなんだかならなくなったなどと感じます。
とにかくよい音を出そうと日々続けていると、そのよい音が出なくなってきたとき、
弦の寿命あるいは、弓の寿命が来ているようです。
ただしちゃんとした調整をされている楽器でという事は言えます。
ですから私の持っている一番古い二胡も10年ですし、弓も十年です。
ただ、手もとに数台、50年ぐらい前の楽器そして戦前のものと確かにわかっている楽器があります。
どれもかなり良い音になります。
ただそのころの弓は、もう相当、傷んでいると思えます。
ただそれが寿命なのかどうか。
先日来、画像に挙げている戦前の弓は、8本きり毛が残っていなくとも二胡は弾けます。
そういう意味では、80年たっても弓は活きているとも言えます。
ただこの毛、黒毛ですからかなり強い毛です。
黒毛が強いというのはクラシックの世界でもわかっていることで、
コントラバスの弓の毛が黒い毛を使ったものがかなりあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/bb/d58e4a5f7c7052bba19c7c4eb17c6201.jpg)
この黒い毛と茶色の毛は、触ってみると、かなりゴワゴワしているのがわかります。
これなどは相当長く使えるものだとは思いますが、
この黒毛で二胡を弾くと、ふつうの二胡と同じようなグラムで作ると、
とてもではないですが、荒い音がしまして二胡のやさしさが全く出てきません。
しかしこの毛で弾く絹弦の音は、良い音がします。
ですから昔絹弦だったころには、この黒毛で二胡を弾いたのでしょう。
今皆さんが絹弦を購入してかなりてこずっているのは、弓の毛の質の問題もあるかもしれません。
(ちなみに絹弦は滋賀県の丸三橋本という会社で、二胡用の弦を発売しています。輸出専用らしいですが。聞いてみたらいかがですか)
さて、皆さんがお使いの二胡の弓はそのほとんどが、脱色されているものです。
(まれに、脱色してないものもありますが、見た目ではわかりにくいですが、脱色していない、馬毛は切れにくいです。)
ヴァイオリンの弓毛も軽く脱色されています。
これは、強さの問題ではなく、よりクリアーな音を求めてという話もありますが、
このヴァイオリンの弓毛は、プロの人になると半年ぐらいで張り替えるようです。
愛好家ですと、2,3年は使うようです。
二胡の場合、早い人だと、やはり半年で弓を交換し、愛好家ですと3,4年、中には8年同じ弓を使う人もいます。
でも弓は年数ではなく使った時間ですからね。
弓の毛は、鉄の弦をこすります。
当然、鉄のほうが強いですから、弓毛は痛みます。
(しかし弦もいくら鉄でも摩擦で音が鳴るのですから、鉄の弦も一回こするごとに、微妙に減ってはいるのです)
普通二胡の弓は、4,5時間弾くと松脂をつけたほうが音の鳴りは良くなります。
毎日一時間弾くとして、10日も松脂をつけないと、音がかすれてきます。
これが、毎日松脂をつけないと音がかすれるようでしたら、相当傷んでいますね。
かといって、使えないわけではありません。
ご自身がこの音でよいと思うなら、5年でも十年でもそれ一本で弾くことはできます。
しかし相当強くこすらないと鳴らないかもしれません。
音が出るか出ないかで言えば、二胡の弓は、弓毛に油などついていなければ、
そして松脂がついていさえすれば、20年くらいは持つともいわれます。
ただし相当弓をしっかり弾ける人でしょうね、またその音が良いと思う人には、使える弓という事になります。
ただ、古い弓を新しいものに交換したときに、こんなによく鳴るのだと、喜ぶ人も多いです。
要するに今弾いている音に納得できるかできないかが、二胡の弓の寿命を決めるとも言えます。
またもう一つ弓の寿命というか鳴らなくなる、音がかすれるというじょうたいがあります。
それは弓毛に汚れ、あるいは手の油あるいはハンドクリームなどが付着した時です。
皆さん気が付かずに二胡の弓毛を触ることがあるいは握ることが、あります。
特にねじ式の微調整器を付けた方は、その金具が弓毛に絡まり外すときに案外弓毛を触っています。
これは弓毛を洗えばきれいに取れますが、古くなった弓毛ですと、洗う時にぽつぽつと、弓毛が切れてしまいます。
また、弓毛を洗ったからと言って弓毛は、新品にはならないです。
古いものは、古いなりに傷んではいますが、洗うとしばらくは松脂の付きもよく、
汚れている器よりははるかによく鳴ります。
弓の毛は徐々に傷んでいきます、弾くごとに傷むのだと思ってください。
新しい弓は、まだ毛がバラバラしていますから、何となく雑味があります。
何しろ弓の毛は完全に平らなわけではなく、一本一本がそれぞれ弦をこすっている状態ですから。
それが使い込んでくると次第に、平均して伸びてくると、かなりみな一緒に弦に当たるようになるのでしょうね。
雑味はなくなってきます。
それから徐々に、湿度や使い方次第で伸びるものや脱落するもの、あるいは一番よく当たっているものなどが、
ダメになります。
徐々に、傷んでいくので、いつダメになったかなどというのはなく、
それは皆さんの耳が、決めることです。
案外、汚れを取るだけでも、良い状態になることも多いです。
弦は、そのメーカーによって、寿命があります。
まず高音がかすれてきますし、押し弓弾き弓で音程が変わってきたら、それは弦の寿命と考えてもよいです。
ピラストロなどで400時間前後のようです。
弓はそうですね、ふつうの弓ですと、500時間ぐらい使うと、何となく滑るような感じがして、
始終松脂をつけないといけない感じになります。
そして充分鳴っていたはずの楽器がなんだかならなくなったなどと感じます。
とにかくよい音を出そうと日々続けていると、そのよい音が出なくなってきたとき、
弦の寿命あるいは、弓の寿命が来ているようです。
ただしちゃんとした調整をされている楽器でという事は言えます。