最近、日本のあちこちに、二胡の調整を、仕事とする工房がでてきたようです。
福岡、三重、栃木など、単なる趣味ではなくはっきりと二胡の調整を仕事としているそうです。
以前は、二胡の調整を、二胡の愛好家それぞれが、ブログなどにも書いてはいましたが、
はっきりと仕事としてという方は、いなかったように思います。
もちろん先生方の中には、それなりにできる方もいらしたでしょうが、
生徒さんのものを調整するぐらいで、他の教室の方の二胡を預かってまではやっていなかったのではないでしょうか。
大阪や東京の一部の楽器屋さんが多少は他の楽器店での販売した楽器でも修理調整をしていたようですが、
最近では自社販売のものに限ってきているところがほとんどです。
以前から、福岡の方や三重の方が駒を作って販売しているというのは知ってはおりました。
でも何となく駒の販売だけなのかと思ってはいたのです。
でも最近は、福岡の方は、弓毛の張替えもやり、楽器の調整もするとのことです。
また栃木の方は、自身で楽器も作り、なおかつ人工皮の制作もしています。
多分私が知らないだけで他にもいらっしゃるのではと思います。
こういうのは良いですよね、仕事として、という事をはっきり言うのは。
当然それなりに研究もしておられるでしょう。
何となく駒を作っている人かなと思われる方が、ネットなどで、調整の話など書いていても、
あまりリアルではなかったです。
しかし、調整師と名乗ったりするというのは、良い覚悟だなと思います。
今までいなかっただけにその気構えに感心させられました。
そこで私も少し考えが変わりました。
何が皆さんにとって良いかといいますと、選べるからです。
もう少し調整をする人の人数が増えれば、皆さんはその中から、選べるのです。
ヴァイオリンなどは、演奏者、愛好家皆さん、特に自分と相性の良い調整師とお付き合いしています。
何回か調整する人を変えて、ご自身のと相性の良い人を探している人がたくさんいます。
演奏者も自分の好みがあると同じく、調整師も好みがありますし、それぞれ独自に駒を作っていたりもします。
確かに駒は変えると音色も変わりますが、それに合った調整をすると更に、良い楽器になります。
また楽器自体にも個性があり、その楽器を生かせる調整というのもあります。
駒を変えて千金変えてしばらく弾き込んでから鳴るような駒もありますし、
その場ではよかったのだけれどなんだか、内弦が、などという事もあります。
季節によっては、この調整もよかったのだけれど、湿度が増えてきたら、鳴らなくなったなどという場合もありますね。
そんな時に、近くに、楽器の調整できる人がいる、というのは、大変すばらしいことではないでしょうか。
私ももう今年で72歳です。
現実問題、神田の光舜堂を開けるのはあと10年かな、
そんなにやるのかという人もいるでしょうね、
まあそのくらいはやらせてください。
でも二胡はそのあともたくさんの愛好家がいらっしゃるでしょう。
こうやって、二胡の調整というのをきちんと仕事にする人がいれば、皆さんは安心でしょう。
本当なら、あと数人全国に、いるとよいですよね。
そんなに必要かという方もいるかもしれませんが、
私が修理で預かる楽器、年間100台くらいです。
毎週毎週平均して10名くらいはご来店の方がいますから、年間500台は調整だけでもしていることになるのです。
でも500台でしかありません。
二胡は4,5年すると木軸もゆがみ、あちこちガタが来ます。
駒は一生持つでしょうが、現在のように新しいアフリカ紫檀などが増えてきていることを考えると、
木の狂いは、さらに頻繁です。
皮も緩んできます。
5年として、2500台でしかないのです。
全国には、25万台の二胡があるといわれています、
教室に通っておられる方だけでも、たぶん4,5万人はおられるでしょう。
調整はまあ良いとして、あとは修理ですね。
紫檀黒檀という、ふつうは使わない木材です、多少なら入手も可能ですが、
修理で使う以上やはりちゃんと乾いた材料、それも、紫檀だけでも5種類、黒檀3種類、老紅木で3種類くらいは持っていたいですよね。
これからだと思います、
今にこの調整を始めた人が、育っていくには、間違いなく必要なことは二胡そのものを作れるようになることでしょう。
そして蛇皮の張替えが自在にできるようになるには、今少し時間がかかると思うのです。
三味線などは皮の張替えがあってこそ成り立ちます。
二胡も同じなのです。
でも日本の二胡の調整師ですから、必ずできるようになりますし、皆さんそのことをご自身でも望んでいると思います。
二胡も作られ皮の張替えもできるようになれば、二胡は初めて日本に定着したという事になるのではないでしょうか。
以前私が光舜堂を始めたころは、二胡の調整などほとんど二胡の愛好家の頭の中にはなったのかもしれません。
私も、大変たくさんの二胡愛好家に助けられて、たくさんの楽器を触らさせていただきました。
おかげで、様々な二胡の変化と言うのを知ることができました。
二胡の調整というのは場数です。
もちろん私が最初から何もかもわかっていたわけではありませんでした。
それでも、たくさんの二胡を、預けてもらうことで教えられても来たのです。
最初のころには、お客様のご希望に添えないこともありました。
それでもそのお客様のご希望に添えるにはと、いろいろ研究もさせてもらえました。
(そのたびに、書いてきたブログも少しずつ変化していますね)
確かに二胡の本場は中国です。でもここは日本です。
その日本の気候やそれによる楽器の変化や、あるいは皆さんの感性というものもあります。
それらを楽器を調整することで、陰で支えるのは、日本の二胡の調整師です。
これから育っていくであろう、日本の若い調整師たちを見守ってください。
福岡、三重、栃木など、単なる趣味ではなくはっきりと二胡の調整を仕事としているそうです。
以前は、二胡の調整を、二胡の愛好家それぞれが、ブログなどにも書いてはいましたが、
はっきりと仕事としてという方は、いなかったように思います。
もちろん先生方の中には、それなりにできる方もいらしたでしょうが、
生徒さんのものを調整するぐらいで、他の教室の方の二胡を預かってまではやっていなかったのではないでしょうか。
大阪や東京の一部の楽器屋さんが多少は他の楽器店での販売した楽器でも修理調整をしていたようですが、
最近では自社販売のものに限ってきているところがほとんどです。
以前から、福岡の方や三重の方が駒を作って販売しているというのは知ってはおりました。
でも何となく駒の販売だけなのかと思ってはいたのです。
でも最近は、福岡の方は、弓毛の張替えもやり、楽器の調整もするとのことです。
また栃木の方は、自身で楽器も作り、なおかつ人工皮の制作もしています。
多分私が知らないだけで他にもいらっしゃるのではと思います。
こういうのは良いですよね、仕事として、という事をはっきり言うのは。
当然それなりに研究もしておられるでしょう。
何となく駒を作っている人かなと思われる方が、ネットなどで、調整の話など書いていても、
あまりリアルではなかったです。
しかし、調整師と名乗ったりするというのは、良い覚悟だなと思います。
今までいなかっただけにその気構えに感心させられました。
そこで私も少し考えが変わりました。
何が皆さんにとって良いかといいますと、選べるからです。
もう少し調整をする人の人数が増えれば、皆さんはその中から、選べるのです。
ヴァイオリンなどは、演奏者、愛好家皆さん、特に自分と相性の良い調整師とお付き合いしています。
何回か調整する人を変えて、ご自身のと相性の良い人を探している人がたくさんいます。
演奏者も自分の好みがあると同じく、調整師も好みがありますし、それぞれ独自に駒を作っていたりもします。
確かに駒は変えると音色も変わりますが、それに合った調整をすると更に、良い楽器になります。
また楽器自体にも個性があり、その楽器を生かせる調整というのもあります。
駒を変えて千金変えてしばらく弾き込んでから鳴るような駒もありますし、
その場ではよかったのだけれどなんだか、内弦が、などという事もあります。
季節によっては、この調整もよかったのだけれど、湿度が増えてきたら、鳴らなくなったなどという場合もありますね。
そんな時に、近くに、楽器の調整できる人がいる、というのは、大変すばらしいことではないでしょうか。
私ももう今年で72歳です。
現実問題、神田の光舜堂を開けるのはあと10年かな、
そんなにやるのかという人もいるでしょうね、
まあそのくらいはやらせてください。
でも二胡はそのあともたくさんの愛好家がいらっしゃるでしょう。
こうやって、二胡の調整というのをきちんと仕事にする人がいれば、皆さんは安心でしょう。
本当なら、あと数人全国に、いるとよいですよね。
そんなに必要かという方もいるかもしれませんが、
私が修理で預かる楽器、年間100台くらいです。
毎週毎週平均して10名くらいはご来店の方がいますから、年間500台は調整だけでもしていることになるのです。
でも500台でしかありません。
二胡は4,5年すると木軸もゆがみ、あちこちガタが来ます。
駒は一生持つでしょうが、現在のように新しいアフリカ紫檀などが増えてきていることを考えると、
木の狂いは、さらに頻繁です。
皮も緩んできます。
5年として、2500台でしかないのです。
全国には、25万台の二胡があるといわれています、
教室に通っておられる方だけでも、たぶん4,5万人はおられるでしょう。
調整はまあ良いとして、あとは修理ですね。
紫檀黒檀という、ふつうは使わない木材です、多少なら入手も可能ですが、
修理で使う以上やはりちゃんと乾いた材料、それも、紫檀だけでも5種類、黒檀3種類、老紅木で3種類くらいは持っていたいですよね。
これからだと思います、
今にこの調整を始めた人が、育っていくには、間違いなく必要なことは二胡そのものを作れるようになることでしょう。
そして蛇皮の張替えが自在にできるようになるには、今少し時間がかかると思うのです。
三味線などは皮の張替えがあってこそ成り立ちます。
二胡も同じなのです。
でも日本の二胡の調整師ですから、必ずできるようになりますし、皆さんそのことをご自身でも望んでいると思います。
二胡も作られ皮の張替えもできるようになれば、二胡は初めて日本に定着したという事になるのではないでしょうか。
以前私が光舜堂を始めたころは、二胡の調整などほとんど二胡の愛好家の頭の中にはなったのかもしれません。
私も、大変たくさんの二胡愛好家に助けられて、たくさんの楽器を触らさせていただきました。
おかげで、様々な二胡の変化と言うのを知ることができました。
二胡の調整というのは場数です。
もちろん私が最初から何もかもわかっていたわけではありませんでした。
それでも、たくさんの二胡を、預けてもらうことで教えられても来たのです。
最初のころには、お客様のご希望に添えないこともありました。
それでもそのお客様のご希望に添えるにはと、いろいろ研究もさせてもらえました。
(そのたびに、書いてきたブログも少しずつ変化していますね)
確かに二胡の本場は中国です。でもここは日本です。
その日本の気候やそれによる楽器の変化や、あるいは皆さんの感性というものもあります。
それらを楽器を調整することで、陰で支えるのは、日本の二胡の調整師です。
これから育っていくであろう、日本の若い調整師たちを見守ってください。
先月二胡を手にしたばかりで、まだガリガリギーギーしています。(少しはマシになりましたが)
楽器も新しく、まだ音色云々の段階ではないのですが、いつか光舜堂さんで調整をしていただきたいと思っています。
それまでは是非!元気で続けてください!