これは花梨の木です。
右が比較的木の周辺部、左は木の中心の部分です。
木は、周辺部の方が密度が高く柔らかいです、中心の方は密度は高くないですが硬いです。
叩いてみると、中心部の方はキーンと高い音がして、周辺部はずしっと複雑な音がします。
私が二胡を作る時には、このことを基準にして、胴には周辺部棹には中心部分を使うようにしています。
棹には弦一本当たり9キログラムという荷重が常にかかりますから、柔らかい木ですと曲がりやすいのです。
小葉紫檀などは、よほどうまく探さないと、中心部でも棹に使えるほど硬い木というのは少ないです。
そのあたりの見極めが難しく、使っていて暫くすると曲がってきてしまうものなどもあります。
皆さんも小葉紫檀の楽器を購入するときにはそのことに気を付けてみてください。
この画像を見て分かりやすいのは、周辺部の方が木目が細かく、色も濃いです。
そして油分も多いのです。油分の多い木は比較的まったりと音色も甘いものが多いようです。
リグナムバイダや真黒黒檀、そして小葉紫檀、それからシャム柿などはとても油分が多く、それに次いで、桑の木そしてパドウクやブラジリアンローズなども油分が多く音色の良いものが多いようですね。
花梨もこのように色の濃いものは油分が多いのです。
多分皆さんが知っている花梨というのはこの画像の左の様な色の物が多いのではないでしょうか。
とても強く乾いた音がする楽器が多いです。
今、工房に来れれた方のみに販売しようと思っている花梨は、この画像の右の物です。これに小葉紫檀の端材をはぎ合わせます。
このような感じですね!
見た目もきれいですし、音は!?
それは工房にいらしてみて確かめてください。
蛇皮と人工皮どちらも作るつもりです。
金額は、みなさんが日本各地から交通費を掛けていらしても、ご納得いただけるくらいになると思います。
工房に来ていただけるのは、たぶん、9月に入ってからになりそうです。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ