二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

蛇のとぐろは、右巻きか、左巻きか??

2017-07-25 09:39:26 | ■工房便り 総合 
先日梅雨明け宣言があったようなのですが。

東北ではまだ梅雨前線が活発になっていますし。

関東でも、湿度70%、80%などという日々が続いています。

おかげで、蛇の張りができません。

湿度70%などで蛇皮張りますと、

後々二胡が心配なのです。

十分伸ばしきっておいたはずの皮でも、あとで、

歪んできたりします。

これ、理由がわかった気がします。

蛇はとぐろを巻きますね。

この巻き方が、右巻きと左巻き、どちらも個体差があるようなのです。


常に右巻きだけのものや、左だけのもの、

時によってどちらもあるもの、

これらは、にこの胴に張った時に後々影響するようなのです。

育ってきて、5年も7年も同じような癖のあるものは、

右巻きなら左側が、伸びやすいでしょうしね。

だから、に子に張るときにはその癖が取れるまでゆっくりと伸ばしてやっていくことが必要なのですが、

この梅雨時には、パンと乾いてくれません、

おかげで、伸ばしきれないのです。

またこの梅雨時に張った皮は、この梅雨が終わった後に、かえってカンカンに硬くなります。

湿気のある時に、伸ばすだけ伸ばして張ってしまいますから、

後々、カンカンに硬くなってしまいます。

沖縄の三線屋さんに、二胡の蛇皮を蛇皮を張り替えに出したのものが、

あとから割れてきたり、硬く張りすぎたりで、使い物にならないという事が

しばしば聞かれます。

これは致し方ないことですね、

沖縄は、冬場でも相当な、湿度があるようですし、

また、三線の蛇皮の張り方は、相当きつく張りますから。

にこの皮の張り方の難しさというのはこの辺にもあり、

二胡作りの名人といわれる人たちが、蛇皮を張る人たちであるというのもうなずけます。

何しろ、最終仕上げといってもよいところだと、思われていますから。

実は違うのですが、、
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2 Comments

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名古屋人さん (nisino)
2017-07-28 12:17:51
そうなのですよ、ちゃんと張ったはずが後から歪んでくるというのが多いのです、私もさんざん失敗しましたよ、でも最近は、大丈夫みたいです。でも何かあれば、いつでも言って下さい、あれに限っては無いと思いまうs、最初から違うのですよ
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とぐろ! (名古屋人)
2017-07-27 00:34:45
とぐろの巻き方がいろいろだとはびっくりです…

二胡の皮張りはそういう細かいことまで影響してくるのですね
二胡に限らず作り手さんがそういう細かなところまで気を配っているから
長く安心して使えるものになるんですね
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