二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

良い二胡の選びかた、続き

2010-04-28 22:18:04 | ■工房便り 総合 
皮の次は、当然 木のことになる。

ところがこれは難しい。

先生なり、楽器屋さんが、「これは、老紅木です、最高級品ですよ」

と、言ったとしたら、これは信じるしかない。

多分、みんなには、黒檀といい、老コウボクといい、同じ黒にしか見えない。

勿論、私にも、しっかり塗装されていたらこれは、解らない。

何せ、木目が見えないから。

ただ、一か所だけは、基本的に塗装できない、というか、しにくい部分が有る。

それは、糸巻きの差し込んである、穴。

もし仮に、花梨に黒い色をつけて塗装してあるとしても、此処だけは、元の赤っぽい色が中の方に残っているはず。

此処まで、塗ってあるとしたら、それはそれで見事というしかない。

ただ、今このブログを読んでくれている人がいるとしたら、

多分その人は、かなりもう二胡良く弾ける人ではないだろうか。

だとしたら、木の名前が何だろうと、良い音がし、気に行って相性が良ければ、それが一番ではないだろうか。

ただ、構造的なことは、チェックした方が良いかもしれない。

まず、竿が差しこんであるところ。

多少(そーっと)竿を持って揺すってみる。

また穴の周りを良く見る。

次に、糸巻きを、緩めたり、締めたり。

ホントは、自分で、弦を張ってみれば、その時に、竿の緩みも、糸巻きの不具合も解りやすい。

その時に台の固定具合も、解る。

それから、デンペンの具合。

これは弾いてみて、しゅーーーっという音がしないか確かめる。

デンペンが、しっかり貼れていないか、弓の当たるところが削れていないかすると、

ゆみの毛が、デンペンをこすって、このような雑音がすることが有る。

ただこのくらいは自分でも紙やすりを使って直すこともできるかもしれない。

また、当然、弾いてみる。

その時、フェルトを外す。

はずしてみて、雑音の具合を確かめ、比較的雑音の少ないものを選ぶのも、一つの方法。

しかし、楽器屋さんでは、やれるけど。

先生に売ってもらう時には、こんなことは、しにくいのだろうな、、、、、?

やはり楽器は、楽器屋で、というのを薦める。

メンテナンスの問題が有る。

先生は、基本的に調整はできたとしても、構造的な、メンテナンスはできないと思う。

先生が、親切な人なら、中国へ送り返して、なおしてもらうというのは、有るかもしれない。

しかし、色々な先生がいるから。
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