最近、樹木相談で増えてきたのがケヤキのこと・・・「ケヤキの葉が茶色に枯れている」「ケヤキが時季外れに落葉している」といったもので、多い日は数件を超えることもありました。
犯人は、アカアシノミゾウムシかヤノナミガタチビタマムシだろうと見当は付きましたが、葉を食い荒らした痕を見ると、どうもアカアシノミゾウムシの方のようです。 アカアシノミゾウムシは葉の中央部分に葉脈を残しながら点々と穴を開けていきますが、ヤノナミガタチビタマムシは葉縁から連続して食べていくので区別できます。
さて、このアカアシノミゾウムシ・・・小さな生き物の例えに使われる“ノミ”と大きな生き物の例えに使われる“ゾウ”の両方を名前に持っている摩訶不思議な昆虫だと思いませんか?
アカアシは名前のごとく赤い脚、ノミはこの虫が小さくノミのように跳ねるから、そしてゾウムシは象の鼻のような吻を持ったムシだから付いたのだそうです。(単純と言えば単純な命名ですよね)
このケヤキの枯れ葉・落葉現象は現在のところ群馬県各地で発生しているようですが、木自体が枯死することは殆どありません。
景観上見苦しいのですが、以前にも発生していて、その傾向を見ると数年で下火になります。さらにケヤキは大木が多く薬剤防除は難しく登録薬剤も無い状態ですがスミチオン乳剤などが効くようです。薬剤に頼るより、幼虫や蛹が入り込んでいると思われる落ち葉をかき集めて燃やすこと(気休めかも知れませんが・・・)が良いかも?
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