通勤路沿いの交差点にフヨウの植え込みが、その先の公園にムクゲの植え込みがあります。フヨウ(下の写真)は8月中旬くらいから咲いてはいたのですが9月に入ってから急に花の量が増えてきました。ムクゲ(上の写真)は7月頃から咲いていて最近は花の量が減ってきました。フヨウもムクゲもアオイ科フヨウ属の植物で、共に朝咲いて夕方には萎んでしまう1日花なので、出勤時の忙しい時だけが見頃となっています。
両種ともよく似た花なのですが、よ~く観察すると樹形や葉などの形が違っています。ムクゲの樹形は直線的な枝を伸ばした逆箒型で、剪定しなければ樹高は8~10mまで成長することもあります。
葉は小さく、3裂しますが粗い鋸歯が裂片のように3裂より多く見えて紛らわしいことがあります。葉の付け根はくさび形になります。
フヨウは横にこんもりと広がった2~3mの落葉低木で、寒い地方だと地上部が枯れてしまいます。葉は大きく3~7裂した掌状の葉で、葉の付け根はV字に切れ込みがあります。
そして、花だけで判断するときは・・・両方とも5枚の花弁なので、雌しべを見比べてみましょう。フヨウの雌しべは上向きに曲がり、先端が5つに分かれていて柱頭が同位置で横並びです。
そしてムクゲの雌しべも柱頭が5つに分かれますが、位置的には前後バラバラになっていて違いは一目瞭然なのですよ。
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