箕郷の農林大付近でもソメイヨシノの花が散り始めてオオヤマザクラやカスミザクラが咲き始めました。(↑ヤマザクラ、↓散り始めのソメイヨシノ)
昔はさくらの花といえばヤマザクラやカスミザクラ、そしてオオヤマザクラだったのですね・・・江戸時代の国学者の本居宣長の歌に『敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山桜花』があるように、日本人はサクラ好きなのですね。日本人の純粋無垢な心情を示す言葉として表したこの歌も、戦時中は違った意味に解されてしまったようですが・・・
そして、在原の業平が詠んだ『世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし』も有名ですが、この歌のさくらもヤマザクラだったのでしょうね・・・
さて、古来から歌人に愛されたヤマザクラは群馬県内では南の方にしか分布せず、ほとんどはカスミザクラになってしまいます。カスミザクラはヤマザクラによく似ていて間違われやすいのですが、ヤマザクラよりも花期が遅れる、葉や葉柄・花柄などに毛がある、葉の裏がテカテカしているなどの特徴があるのですが・・・
中には毛がないものや少ないものが有ったりして非常に分類しにくいさくらなのです。
難しいことは抜きにして、名前のとおり新緑の中で白い花を霞のように咲かせるカスミザクラを愛でましょう・・・
1747話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願います。
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