16日は群馬県立農林大学校の入校式(↓)、17日はオリエンテーション、そして今日から本格的に授業が始まります。私の担当は前期が造林学と樹木学実習・・・
今日は造林学の第一回目です。昨年の造林学は「造林学の意義」で、「日本の造林学の父」と称される本多清六先生の話から始めたのですが、今年は本多清六先生、そして本多先生が日本の林業の多くを学んだ吉野林業、それも土倉庄三郎翁の元で学んだことも話そうと思っています。
その土倉庄三郎翁は吉野の大山林所有者だった人で明治の自由民権運動に多大な援助をしたこと、そして同志社大学の創設にも力を貸したこと、新島襄が自分が亡き跡は妻・八重の生活を案じて土倉翁に後事を託したこと(マッチに軸になる木を植えてその利益を八重に渡してほしいと頼んだ・・・)などを話そうかと思っています。
これでは雑学で一限の90分が終わってしまうかな・・・でも「昔の林業は国をつくり、国を動かすほどの力が有ったのだよ」ということを伝える必要もあると思います。
そう云えば、NHKの「八重の桜」のオープニングで出てくる桜は「会津五桜」のひとつで、会津を治めていた葦名氏の重臣だった石部治部大輔(いしべ じぶだゆう)の屋敷にあったと伝えられる「石部桜」という桜でエドヒガンなのですね・・・(ドラマで八重が登っていた桜は撮影用のセットで実際には無いのです。)
こんなことばかり話していたら、造林学なのか樹木学なのか、はたまた日本史なのか分からなくなって、授業は進まないですね(笑)・・・
大学校近くのカスミザクラは満開です。
そして今朝もカワウ追い・・・懲りずに飛んでくるのだよね~
1752話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願います。
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