しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

クモの糸は極楽の響き?

2010年09月11日 | Weblog
クモの糸からバイオリンの弦。世界初、1万本を1本に!

共同通信ニュースでおもしろい記事をみつけました。
奏でると「通常より重みがあって柔らかい音が響くそうです」

弦の種類は通常3種。ガット弦、ナイロン弦、スチール弦であるがガット弦の素材(通常牛と羊の腸)に変わる素材として研究されたものらしい。
ガット弦はチューニングが難しく、切れやすく、高価であるという印象。
どのくらいこの特性が改善されたかの報道はありません。

ここで思い出したのが芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
地獄の底のカンダダを極楽へ導こうと1本の蜘蛛の糸をカンダダめがけて下ろした。
極楽から下がる蜘蛛の糸を見たカンダダはその糸をつたって上れば....
蜘蛛の糸はカンダダのぶら下がっている所から切れ、カンダダは再び地獄に堕ちてしまった。

人間でもぶらさがることが出来る強靭な糸。極楽の調べ。自分より下の方から続いてくる
人を落とそうとしたら再び地獄に堕ちてしまった。

なんかこのくだりと共通項がありそうで「新素材としての価値」に疑問です。
素材の良し悪しで価値が決まる楽器業界。

ストラディバリウスは量産できないけど新素材で
名品の響きを得たい願望は限りがありません。

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