しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

廃屋問題あれこれ

2010年09月20日 | Weblog
登記簿上の名義人が死亡している。実に36年も経過している。
移転登記が行われず事実上税の徴収もなく、相続が行われていない廃屋の対応は難しい。
取り壊しに一棟200万といわれるご時世。下手に相続するとゴミ屋敷の処理用100万円と併せて300万円もの負担が発生する。
廃屋名義人の複雑な家系図、離婚等で法定相続の関係者がわかりずらい。
行政の調査でようやく、あなたと数名の方が相続できる法定相続権のある人ですと教えてもらっても、複数の有権利者間で話し合いが進まなければ相続、移転登記とならない。
登記が終わらなければ業者に売却することもできない。

かといって放置もできない。倒壊寸前、出入り自由、ドアもはずれ、猫屋敷、浮浪者が入れる隙間が随所。
町内会で協議して緊急避難的に補修作業を行うこととした。
経費は町内会予算から。ひとまず破れた箇所を塞ぐことにした。

町内の大工さんに見てもらった。どんな材料が必要か、作業は町内の有志で行うと説明。
自分が請け負うと大工さんが申し出る。廃材程度の材料で破れ箇所を塞ぐだけなので予算はない!せいぜい1万円以内だ。と言っても町内のためならやるとの申し出。不況時仕事のないご時世とは申せありがたい話なので依頼した。
町内会有志の労力奉仕もいらない、と言う。かえって作業の邪魔になるとのこと。
近隣住民に作業が入る経緯を説明、近隣交番にも伝えた。
法律上難しい面もある。事後報告とする部分もある。

行政、地権者、近隣住民、当該自治会役員の決議、消防署、警察署、法務局、直近の居住者と関連親族、多くの経緯を得て作業が始まる。まずは目出度い!

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