しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

消えた記憶

2015年11月06日 | Weblog

人間の記憶はどの位あるものか。膨大な資料室に篭り資料探しをしないと文章をつくれない人。けっこう大勢存在している。

ホーキングの様に体が動かなくなったらどうするのだ。頭の中がコンピューターとなっている人は紙・ペンが必要ないようだ。

史上最高の天才と称される「ジョン・フォン・ノイマン」は「IQ300」と言われた。

6歳と時、電話帳を使い8桁の割り算を暗算で計算できた。8歳で関数論を読破。12歳で微積分法をマスター、数学者が3か月苦心惨憺の末解いた問題を一瞬の脳内の計算で説いた。水爆の効率概算を天井を向いて暗算した。コンピューターより早く正確な数字を出した。

火星人・悪魔の頭脳と呼ばれた。計算した数字を関連づけて記憶して発展させ答えを出す。人類史上最高の天才だった。

目の見えない「稗田阿礼」は一度目や耳にしたことは決して忘れなかった。「古事記」は稗田阿礼が伝承を誦習し、声を出したものを太安万侶が編纂した。この様な天才には書庫は必要ない。

凡人には膨大な書庫が必要だ。滅多に見る必要のない書物を身近に積み上げて安心している。あのへんに置いてある。その記憶が頼りで内容に自信が無い。記憶の元をたどり確認しないと結論を導きだせない。自分の知識となっていない。

5年見ない書物など処分して良いのではないか。5年で凡人は記憶が失われる。引用の術も生かされない。現代は紙ベースで資料を残すことは現実的でないような気がする。研究成果はPCのメモリー機能に移す。関連情報もネットで見れる。コピペもできる。博士論文もすぐ作成できる。どこから引用したかすぐわからないと学位も取得できる。コピペがあったかどうかがわかるソフトも必要だ。

ノーベル賞の選考基準。ますます難しくなってきた。

 


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