健康の基本は「毎日の食事」から。高齢者向けの宅配弁当が伸びているようだ。
一人暮らしの高齢者は買い物支援が必要となる人が多い。
冬期間は特に気候が厳しいと買い物に出かけることが危険ですらある。1週間外出しない高齢者すら出てくる。
先日、しばらく姿が見えないと心配した民生委員が近所の高齢者宅を訪問した。外から大声で呼びかけても返事が無い。
耳も遠いのだ。週1回利用している地域包括センターの担当者とも連絡を取ろうとした。近親者との連絡も取れなかった。
幸いドアの鍵はかかっていなかった。覗いたら隣室で寝ていた。声をかけて様子を見る。本人の了解を取って室内に入る。
ゴミ袋が捨てられていない。ハエもたかっている。流しのシンクに汚れた食器類。蛍光灯の紐。切れていた。
夜は点けられない。灯もない。
冷蔵庫は空っぽだった。友愛訪問のヤクルトをおいしそうに飲んだ。危険な状態だった。
パン類、牛乳類を買い、届けた。
緊急事態だった。包括と連絡が取れた対応策は「1日1度の宅配弁当」だった。
管理栄養士が献立を設計。1食あたり20品目以上の食材を使用。1食あたり400キロカロリー。500種以上の多彩な献立。1日に1回配達で安否確認もできる。栄養失調による老衰も防止できる。
願ったりかなったりの対応策だった。「ヤクルトお届け」「宅配弁当」これで一安心。
身寄りの無い一人暮らしの高齢者宅。地域で増えている。
「地域包括ケア」重要な地域の課題だ。