死因第6位である「不慮の事故」とは「交通事故、転倒、転落、溺死及び窒息」が原因で亡くなった方のことを言います。
2012年の不慮の事故死亡者数は41031人で、内訳は窒息:10338人、溺死:7963人、転倒・転落:7761人、交通事故:6414人。交通事故死亡者数はここ10年で半減しているのに対し、窒息、溺死、転倒・転落による死亡者数は増加している。
窒息の約50%は「気道閉塞を生じた食物誤嚥」、溺死の約71%は「浴槽」、転倒・転落の約77%が「つまずき、よろめき、階段」となっている。即ち、「お風呂・階段・食べ物事故」に気をつければ「家庭内における不慮の事故の80%は予防できる」と言われている。
家庭医療・看護や介護に携わっている人には是非覚えておいていただきい。と医療セミナーで発表された内容から拝借紹介です。
死因4位の「肺炎」は65歳以上の方が占める割合はなんと「96・8%」
嚥下機能低下による「誤嚥性肺炎」が大きい。これを高齢者死因として不慮の事故に加えれば更に高齢者が気をつけなければならない原因を特定できる。「悪性新生物」「心疾患」「脳血管疾患」「肺炎」の4大疾病に加えて不慮の事故の軽減に注意したいものだ。
昨日も近所の住民の階段からの転落死亡事故があった。高齢者を2階に住まわせている家が多い。これまで何度も転落していた由。対策・対応が行われなかったことが原因。
近所の高齢者異変があったら即、通報できる体制の構築。自治会と民児協、地域包括支援センターとの連携。
地域が急いで取り組む必要のある喫緊の課題である。