定番のヘルシンキ観光だったが時間に余裕があった。ベテランガイドさんに「どこか近頃おもしろいところないですか?」と訊ねてみると、こおんな建物を紹介してくれた。さて、なんでしょう↓
ヘルシンキの駅から南へ三キロほど。観光エリアではないし、ガイドブックに載っているわけでもない。
名前は「Löyly」。意味を訊ねると、ガイドさんは「なんというか…フィンランド語でサウナから立ち上る煙のこと」とむずかしそうに説明された↓レストランでもあるのですね↓
海辺に建つ木造の階段とくれば、まずは登ってみたくなる↓
おや、屋上には煙突が突き出している↓
バルト海がきらきらしている朝↓下の写真から左の方向には、世界遺産に指定されている「スオメンリンナ」がちらりと見える。港湾・倉庫地区、近年再開発されているようす。これから人が集まるエリアになっていくのではないだろうか↓
こういう穏やかな青空の日には、冬でもテラスのひなたぼっこ↓
内部のカフェ・レストランエリア↓あれ?ここって、ただのレストランなのかしらん?
上の写真の場所からふりかえると、奥に続く通路がある。その奥に、何やら受付が…↓
あ!そうか、ここはサウナだったのか※今日はお休みで煙はあがっておりませんでしたが、サウナから出てすぐに水に飛び込むというフィンランド式が実践できる立地なのでした
★「Löyly」という言葉について、後日ヘルシンキに住む友人に訊ねてみた。
曰く「サウナに水をかける」という動名詞で、動詞の原型はlöylyäだそうです。サウナにだけつかう、フィンランド語に独特の単語だそうな。やっぱりフィンランド人のサウナへの思い入れというのは、多民族とは違う。温泉にだけ使う単語が日本語にあるようなものか。たとえば…「湯もみ」のような単語は、あてはまる外国語がない。
ちなみにふつうの煙はフィンランド語でsavuという単語になるそうな。