かつて旅行は、 旅行会社のカウンターで申し込むものだった。 紙のパンフレットをめくって説明をうけるものだった。 そんな時代は終わりつつある。 ↑この張り紙には「旅のサポートデスク」を利用するように書いてあるが 「サポートデスク」のHPには下記のような説明がある↓
↑旅行会社の予約端末さえ置いていないデスクなのだ。つまりは「お客様ご自身で予約してください」ということ。 旅行会社の予約端末さえ絶滅しつつある。
かつて対面カウンターを営業できていたのは
航空券、乗車券、宿泊券、パッケージ これら商品から「手数料」を得ることができたから。 対面販売の人件費をかけてもよいだけの「手数料」利益があがっていた。
しかし、販売は今やネットが主流となった。
「カウンターに出向く必要がない」 「いつでもどこでも」 と宣伝するが、
逆に言えば、スマホやパソコンが使えない人は予約すらできない。
この状況は 今後も拡大していくだろう。
だが、旅行をしたい人が知りたいことは、ネットだけでは得られない。長年旅の現場にいる我々が断言する。
現に今も、ローマの、北欧の、ウィーンの、その他さまざまな旅の相談が小松に寄せられている。小松だけで満足いくご案内はできないが、すくなくともネットを見て考え込むより有効である。
対面販売をなくそうとするのは、企業のコストの考え方の問題。
コストをかけても利便性を求めたい人は確実にある。なのに、「コストをかけても人と話して解決したい」という要求に応えられるサービスを提供できる人材が用意されていないのではないか。やっと対面できた人がスマホの操作を教えてくれるだけだったらがっかりだ。がっかりサービスにお金は払われない。お金が払われるに値しない仕事しかできない人は、「対面販売は人件費がかかりすぎる」とみなされてしまう。