Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 かあちゃん 重松清

2009年07月04日 | 読書
うかっとして読了報告が前後してしまった

過日、久しぶりに単行本を新品で購入、同僚と飲んだ帰りの
田園都市線で紛失、再購入(とほほほほ)

6月は家族の誕生日が続く、父、父の父(姫さまの祖父)、奥さん
そして母親の誕生日がある
今年、77歳になった
喜寿である

見るたびに老いて小さくなっていく母ではあるが
まだまだ元気ではある
苦労して父たちを育ててきた小さな背中

今、わがままをいう王子を見ていると
精神的に弱くて、まさに内弁慶の自分を思い出し
それを誰よりも可愛がってくれていた母を思う

小学生、中学生と色々問題のある子供だった

今、ここでこうして王子のわがままをきいていられるのも
父母のおかげだ

本作の中身に関係のない話になってしまったが
「母親」を軸に人と人の絆を描いた小説なのだろう
劇的な「涙」は呼ばないが、小さな忘れ物を思い出させて
くれた小説だった
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【読了】 彼女はたぶん魔法を使う 樋口有介

2009年07月04日 | 読書
元刑事の探偵「柚木草平」のシリーズ第一作

ボギーを気取った話し方、38歳は当時「おじさん」の入り口
だったのだろうけれど、読者である自分が40台も半ばを過ぎて
しまうとなんとも子供じみた「気取り」に見えてしまう

作品としてリリースされたのは1990年なので
その頃の38歳はずいぶん「おじさん」だったのだろう
ハンフリー・ボガードが映画「カサブランカ」に主演したのが43歳のころ
柚木の38歳はそれより随分若い設定になる
この時期の5年は大きいのだ

シリーズものに手をつけると全巻読了してしまいたくなるので
避けていたのだが寄り道した書店で2冊まとめて買ってしまった
大したトリックがあるわけでもないけれど、刑事くずれのモテモテ探偵と
美人たちとの妙な会話を電車の中で楽しんでいる

もう一冊読んでから少し重いものに挑戦しよう
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