運動会のシーズン
我が家も多分に漏れず二週続けての体育行事だった
ふたりとも選抜されてリレー選手になった
どちらも優勝こそ逃したけれど奮闘してくれた
王子の同学年には飛びぬけて足の速い児童がいる
3年生くらいからその子に負け続けている
サッカーをやっているとのことで加速力のある走りは
確かにすごい
さりとて王子の足が遅いわけではない
ただ、今の小学校は足の速い児童を最終組に集めて
競わせるので毎回最終組になってしまう
王子の友人は、そういう制度が嫌いで初めから
あまり一所懸命には走らないという
さてさて、今回最終学年となった王子はひそかに
徒競走では負けてもリレーなら勝機があるのではないかと
狙っていたようだ
ところがところが、王子のチームの第一走者がスタート直後に
転倒し、バトンを落としてしまったことで取り返しのきかない
ほど差がついてしまった
運命は残酷なのか、偶然そうなったのか、レースが終わったあと
うなだれている王子を見て思った
色んな事が起こるのが人生、たとえ今日は倒れても
もう一度歩き出すしかない
そして、最近なんだか仕事がうまく行かない父自身にも
そういいきかせた